冷たいお茶は本当に美味しいのか? 茶師が考える、水出し茶と夏の一杯

こんにちは、流芳園(りゅうほうえん)です。夏になると、自然と冷たい飲み物に手が伸びます。日本茶も、水出しにしたり、氷を入れたりして楽しむ方が増えてきました。ただ、「冷たいお茶は本当に美味しいのか」と聞かれると、少し考える必要があります。冷たいから飲みやすいのか。それとも、お茶の魅力をきちんと味わえているのか。温かいお茶と冷たいお茶では、引き出される味や香りが違います。今回は、水出し茶と温かいお茶の違いを整理しながら、家庭で冷たいお茶を美味しく楽しむ方法を考えてみます。

本記事から分かること

 ・冷たいお茶は、温かいお茶とは別の飲み物

 ・家庭で美味しい水出し茶をつくる方法とは?

 ・流芳園オススメのお茶の紹介

記事の信頼性

流芳園の景観

・緑茶発祥の地 宇治田原に店舗

・創業200余年の日本茶専門店

・農林水産大臣賞を複数回受賞

冷たいお茶は、温かいお茶とは別の飲み物

温かいお茶をそのまま冷やせば、水出し茶になるわけではありません。使う水の温度が違えば、茶葉から引き出される味や香りも変わります。それぞれに良さがある一方で、冷たいお茶ならではの難しさもあります。まずは、温度によってお茶がどう変わるのかを見ていきます。

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温かいお茶は、香りと複雑な味を楽しむもの

熱いお湯でお茶を淹れると、渋みや苦みが出やすくなります。これだけを聞くと、温かいお茶には欠点があるように思われるかもしれません。しかし、熱いお湯を使うからこそ香りがしっかりと立ち、旨み、渋み、苦みが重なったお茶ならではの味わいを楽しむことができます。渋みや苦みも、お茶を構成する大切な要素です。そうした味が好きな方は、淹れる温度を少しずつ変えながら、自分にとって心地よいバランスを探してみると面白いと思います。

茶業者のワンポイントアドバイス:湯さまし編

「湯さまし」は、器に移し替えるごとに5℃~10℃、温度が下がります。気をつけるポイントとしては、器がお湯の温度を奪ってから別の器に移すというところ、しっかりと熱伝導がおこなわれていないと想定している温度へ下がらないので注意してください。また、器とお湯は、外気にも影響されますので冬と夏では差が出ます。

例として、夏場の『80℃お湯の作り方』をご紹介します。まず、電気ポットのお湯(98℃)を湯呑3つに各8分目まで計量を兼ねていれます(8分目まで入れておくと茶葉が少し水分を吸収し、適量のお茶ができます)。そして、そのまま器へ熱伝導が行われるのを待って、次に湯さまし器に湯呑(3つ)のお湯を入れます、ここでも数秒後には湯さまし器へ熱伝導が行われ、これで80℃のお湯が出来上がります。出来たお湯を使って急須でお茶を淹れてください。また、冬場であれば、湯呑3つに入れた後の1分間の待ち時間は無し、にすれば80℃のお湯が出来上がります、冬場の方が簡単かもしれません。自然なことですが季節や外気によって、お湯の温度の下がり方が違いますので、数分待ったり、器を増やすことでつくりたい温度のお湯をつくることができますのでお試しください。

湯さましと併せて、煎茶や玉露など様々な淹れ方について更に詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。

【完全保存版】美味しい煎茶を淹れる方法を徹底解説
玉露って何?特徴と美味しい淹れ方を日本茶専門店が解説!
かりがね茶を知ってみよう!最高の淹れ方も特別に紹介します!

水出し茶は「甘い」。温かいお茶とは別物

水出し茶を端的に表すなら、「甘いお茶」です。低い温度でゆっくり抽出することで、温かいお茶に比べて苦みや渋みが抑えられ、甘みや旨みを感じやすくなります。一方で、温かいお茶のように香りを立たせ、複数の味を重ねた複雑な一杯をつくるのは簡単ではありません。水出し茶と温かいお茶は、どちらが上というものではなく、それぞれ違った美味しさを持つ別のお茶です。暑い日は水出し、香りを楽しみたい日は温かいお茶というように、気分や場面で使い分けてもらうのが良いと思います。

冷たいお茶の弱点は「中途半端」になりやすいこと

冷たいお茶の弱点は、淹れ方によっては薄く、水っぽく感じられてしまうことです。茶葉が少なかったり、十分に抽出できていなかったりすると、お茶本来の個性が見えない中途半端な一杯になります。その一方で、水出し茶には水色がきれいに出やすいという魅力があります。熱いお湯で淹れたお茶は、抽出した瞬間から少しずつ酸化が進み、茶色っぽく変化していきます。水出し茶は緑色が比較的きれいに残りやすく、見た目にも夏らしい涼しさを楽しめます。

家庭で美味しい水出し茶をつくる方法

水出し茶は、難しそうに見えて、実は初心者にも向いています。一定時間以上しっかり抽出すれば味が大きく崩れにくく、温かいお茶のように湯温や短い抽出時間を細かく調整する必要もありません。ただし、茶葉を節約しすぎると、お茶らしさまで薄くなってしまいます。少しのポイントを押さえて、家庭でも満足感のある一杯をつくってみましょう。

一番の基本は、茶葉を節約しないこと

家庭で冷たいお茶を美味しく淹れるための基本は、茶葉を節約しないことです。水出し茶は低い温度で抽出するため、茶葉が少なすぎると味が薄くなり、お茶の個性が感じられません。氷を入れて飲む場合も、氷が溶けることを見越して、少し濃いめにつくっておくのがおすすめです。また、味だけでなく、器も大切です。涼しげなカップや茶碗、夏らしい茶托を使うだけでも、同じお茶が夏の一杯として美味しそうに見えてきます。お茶の美味しさは、舌だけでなく目でも感じるものだと思います。

水出しに向くのは、甘みを持ったお茶

流芳園のお茶で水出しに向いているのは、オリジナル玉露や玉露などの甘口のお茶です。こうしたお茶はアミノ酸を多く含む傾向があり、水出しにすることで甘みや旨みを感じやすくなります。高品質なお茶を水出しにすると、その茶葉が持っている力が分かりやすく表れます。抽出時間をしっかり取ることで成分をゆっくり引き出せるため、お茶の品質や等級による違いも感じやすい。水出し茶は、温かいお茶が苦手な方や、これまでお茶に詳しくなかった若い方にとっても、日本茶の入口になり得ると思います。

水出し茶の淹れ方について詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。

【簡単】年中楽しめる水出し茶とは!?


ペットボトルにはない、茶葉から淹れる満足感

喉を潤すことだけを考えれば、ペットボトルのお茶でも十分です。ただ、せっかく日本に暮らし、遠くまで出かけなくても質の良い日本茶を手に取れる環境にいるのであれば、一度は茶葉から淹れた水出し茶を試していただきたいと思います。最近では、茶こしの付いた水出し用ポットも身近なお店で手に入ります。茶葉と水を入れて冷蔵庫で抽出するだけなので、特別な技術も必要ありません。一定時間を過ぎても失敗しにくく、長く美味しく楽しめるのも水出し茶の良さです。

流芳園のお茶で水出しに向いているのは、オリジナル玉露や玉露などの甘口のお茶です。こうしたお茶はアミノ酸を多く含む傾向があり、水出しにすることで甘みや旨みを感じやすくなります。高品質なお茶を水出しにすると、その茶葉が持っている力が分かりやすく表れます。抽出時間をしっかり取ることで成分をゆっくり引き出せるため、お茶の品質や等級による違いも感じやすい。水出し茶は、温かいお茶が苦手な方や、これまでお茶に詳しくなかった若い方にとっても、日本茶の入口になり得ると思います。

氷出し茶の淹れ方について詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。

暑い季節におすすめ!美味しくて体に優しい「氷出し茶」の魅力とは?

流芳園がおすすめするお茶とは?

冷たいお茶は、温かいお茶をそのまま冷やしただけのものではありません。温かいお茶は、立ち上がる香りや、旨み、渋み、苦みが重なった複雑な味を楽しむもの。水出し茶は、甘みと飲みやすさを素直に楽しむものです。どちらにも異なる魅力があります。水出し茶は失敗しにくく、初心者でも茶葉の品質の違いを感じやすい淹れ方です。流芳園では、水出しにすることで甘みや旨みを楽しみやすい玉露や、オリジナル玉露をご用意しています。この夏は、ペットボトルのお茶だけでなく、茶葉を使った水出し茶にも挑戦してみてください。葉を惜しまず、少し濃いめに淹れ、涼しげな器に注ぐ。それだけで、いつもの夏に少し特別な一杯が加わります。

手摘み玉露【てづみぎょくろ】

手摘み玉露は、丁寧に茶葉を手摘みすることで生まれた、
柔らかみのある舌触りと上品な旨味が特徴。
うっすらと乳白の濁りが感じられる水色は、
濃厚な旨味が凝縮されたもので玉露本来の深い甘みと余韻を感じていただけます。


茶種:玉露
料金:3,240円 / 60g(税込)

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玉露 甘露【かんろ】

流芳園の甘露

玉露本来の甘さと共に、果実のような香味がしっかりと口の中で感じられます。
また、玉露の芯の部分を贅沢に使用することで、
上品な香りと柔らかみのあるコクを合わせ持った贅沢な玉露となっています。

茶種:玉露【機械刈り玉露ベースの玉露】
料金:2,160円 / 60g(税込)

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オリジナル玉露 玉誉【たまほまれ】


「オリジナルブレンド 玉誉」はどのようなお茶?

“淹れ易く美味しいお茶”と新茶期にはお客様からご期待のお声が最も多い人気のお茶。
口当たりは軽く爽やかで柔らかみのあるコク、ほんのり緑っぽい黄色、奥地に広がる緑茶の豊かな味わいが心地よいリッチテイスト。一葉一葉をムラなく丁寧に火入れ加工。玉露系の爽やかで甘みのある若芽の冠茶(かぶせちゃ)、それにコクのある茶葉を合わせることで凝縮された香味と濃度感をつくります。
「淹れ易くて、おいしい玉露を作ってみたら?」とそんな先代(七代目)の遊び心を真剣にカタチにしたことで誕生しました。覆いの利いたモノをブレンドし、芳醇な香りと甘みが広がります。
彩りに満ちた味わいを…。

茶種:オリジナル玉露
料金:1,080円 / 66g(税込)

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オリジナル玉露 熱湯玉露【ねっとうぎょくろ】

■「オリジナルブレンド 熱湯玉露」はどのようなお茶?

ほどよい甘みとさっぱりした味わい。
若き日の先代(七代目)が茶づくりを学んでいた頃、仕上機・乾燥機も技術革新され、
ブレンド技術に加え、仕上げ加工においても様々な提案が可能になっていました。
そんな中でも流芳園は変わることなく伝統的な茶づくりを続け、
先代は「誰からも愛され飽きのこない爽快で味わいのあるお茶」
という想いを持って、茶をつくっていました。
そして、その足がかりとなるお茶「簡単」で「美味しい」を目指し作りあげたお茶が「熱湯玉露」。
当園にとっては初めて取り組んだ現代的な味わい、
「熱めのお湯でサッと淹れられ、お手軽で美味しい」定番です。

茶種:オリジナル玉露
料金:648円 / 66g(税込)

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オリジナル玉露 玉翠【ぎょくすい】

「オリジナルブレンド 玉翠」はどのようなお茶?

お茶がはやく飲みたくてたまらない感じにさせる明るい黄緑の水色とフレッシュな甘味が特徴。
艶があり明るい生育状態の良い茶葉に遠赤外線乾燥機で乾燥(火入れ)加工し、爽やかな香りを残し底味に丸みを持たせ、渋味とうま味がやさしく融合した茶葉が出来上がる。
それは「乾燥(火入れ)加工の高等技術」一つ一つ丁寧に熱でコーディングするように火入れします。
棚下でしっかり覆いの利いた茶葉とブレンドすることでフレッシュな香味に深みが生まれます。

茶種:オリジナル玉露
料金:864円 / 66g(税込)

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オリジナル玉露 夕誉【ゆうほまれ】


「オリジナルブレンド 夕誉」はどのようなお茶?

流芳園オリジナル玉露 夕誉は、簡単で淹れやすい高級緑茶。
水出しから熱湯まで幅広くお楽しみいただけます。
「お茶の淹れ方ってよくわからないわ」と言われるような方から、湯温や抽出時間など淹れ方にこだわる方も含め、より多くの方に美味しく簡単にご愛飲いただけます。
夕誉は、八代目園主 谷口善右衛門がひたすらお茶と向き合い、多くの材料、数々の試作を繰り返し作り上げた、従来の緑茶のイメージを覆す全く新しい緑茶。
天候と芽の動きから摘採のタイミングを見極めることで若芽に摘採することができ、若芽の茶をミル芽いい、そのミル芽(若芽)の旨味と充分な肥培管理をすることで作られる養分の旨味、独自の精選加工を施し、微量の高級宇治抹茶をあしらえることで凛とした香味が生まれます。
その味わいは上品な香りとコク、それから透明感のある薄緑を表現することができ、うまみ・香り・水色、各々に品位を感じていただけるプレミアムな味わいに仕上げました。

茶種:オリジナル玉露
料金:1,620円 / 66g(税込)

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まとめ

いかがでしたでしょうか?
オリジナル玉露は、家庭や職場で新たなコミュニケーションツールとしても活用できるため、多くの方々に試していただきたい一品です。このお茶を通じて、新しい働き方や生活スタイルを豊かに彩ることができます。

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