「梅雨になると、お茶の味が違う気がする。」そんな経験をしたことはないでしょうか。湿度が高いからお茶の味が変わるのか。それとも、自分自身の味覚が変わっているのか。茶師として長年お茶と向き合ってきた私の答えは、「どちらも」です。季節が変われば、お茶も変わる。そして、人の感じ方も変わる。その変化を知ることで、お茶はもっと身近で、もっと面白い存在になります。今回は、季節とともに変化するお茶の魅力についてお話ししたいと思います。
☑本記事から分かること
・季節が変えるのは、お茶か、それとも人か
・お茶は天気や体調を映す鏡
・流芳園オススメのお茶の紹介
☑記事の信頼性

・緑茶発祥の地 宇治田原に店舗
・創業200余年の日本茶専門店
・農林水産大臣賞を複数回受賞
季節が変えるのは、お茶か、それとも人か
季節が変わると「飲みたいお茶」が変わります。それは茶葉だけが変化しているからではありません。私たち自身の体や味覚も、季節とともに少しずつ変わっているのです。
→日本茶専門店「流芳園」オフィシャル ショッピングサイトはこちらから夏のお茶、冬のお茶。美味しさは季節で変わる
気温が上がり、梅雨から夏へ向かう頃になると、熱い急須で丁寧に淹れたお茶が少し重たく感じることがあります。もちろん、エアコンの効いた涼しい部屋で飲めば美味しいのですが、暑さの中では自然と冷たい飲み物を選びたくなるものです。一方、秋から冬になると、不思議なくらい渋みのあるお茶が美味しく感じられるようになります。同じお茶でも、季節によって感じ方が変わる。それは、お茶の面白さの一つだと思っています。
変わるのはお茶だけではなく、人の味覚も
「季節で変わるのは、お茶ですか?それとも人ですか?」そう聞かれたら、私は「両方です」と答えます。新茶は摘みたてならではの力強さがあります。一方で、時間をかけて熟成したお茶は角が取れ、味わいがまろやかになっていきます。抹茶も同じです。新茶の頃は少しえぐみを感じることがありますが、夏を越える頃には味が落ち着き、まろやかさが増してきます。そして同じように、人の味覚も季節によって変わっています。お茶と人、その両方が変化しているからこそ、「今日はいつもと違う」と感じるのだと思います。
御茶壺道中が教えてくれる「熟成」という価値
昔の日本には「御茶壺道中」という文化がありました。宇治で作られたお茶を山梨県の涼しい蔵で寝かせ、熟成させてから江戸へ運び、将軍へ献上していたと言われています。私は、新茶はとてもパワフルなお茶だと思っています。もちろん、その若々しさも魅力ですが、将軍や殿様が口にしていたのは、おそらく時間をかけて熟成し、角が取れてまろやかになったお茶だったのでしょう。昔の人は、新茶の勢いだけでなく、「寝かせることで生まれる美味しさ」も大切にしていたのだと思います。
お茶は天気や体調を映す鏡
季節によって変わるのは、お茶だけではありません。天気や体調によって、お茶の感じ方も変わります。だから私は、お茶は「自分のコンディションを映す鏡」でもあると思っています。
空気が澄めば、お茶も澄んで感じる
晴れた秋の日の朝は、お茶の香りだけではなく、空気そのものがシャープに感じられます。湿度が高く暑い日は、どこか集中してお茶を飲めていないような感覚があります。逆に、湿度が下がり気温も落ち着いてくると、お茶も変わり、人の感覚も変わる。季節が、お茶をより美味しく感じさせてくれているのかもしれません。
お茶は自分の体調を教えてくれる
私は、お茶を飲むことで自分の体調を感じることがあります。体調が良い日は、お茶の味が「近く」に感じます。香りも味も輪郭がはっきりしていて、お茶の存在がより鮮明になります。反対に、疲れていたり体調が優れなかったりすると、お茶の味がどこか「遠く」に感じます。味がぼんやりして、いつものように入ってこない。そんな日は、「今日は少し無理をしているのかな」と、自分の体と向き合うきっかけにもなっています。
季節に合わせて、お茶の楽しみ方も変えてみる
梅雨のだるさを感じる日は、渋みのあるお茶を少し濃いめに淹れて飲むのも一つの楽しみ方です。昔から、お腹の調子が気になる時には渋みのあるお茶が親しまれてきました。一方で、私自身は、この時期だからこそ優しい味わいのお茶をゆっくり楽しんでいただきたいとも思っています。例えば、冷たく淹れたほうじ茶は、湿度の高い日でもすっきりと飲むことができます。季節によって飲み方を変えることも、お茶の魅力の一つです。
流芳園がおすすめするお茶とは?
お茶は、季節によって表情を変えます。新茶の力強さ、夏を越えた熟成茶のまろやかさ。秋晴れの日に感じる澄んだ香り。そして、その日の体調によって変わる味わい。同じ一杯でも、その日、その季節だからこそ感じられる美味しさがあります。流芳園では、新茶の瑞々しさを楽しめるお茶から、季節に寄り添う味わいのお茶まで、さまざまな個性をご用意しています。ぜひ季節の移ろいとともに、お茶の表情の違いも楽しんでみてください。
煎茶 流芳園【りゅうほうえん】

新緑の香りを茶葉がそのまま包み込むように爽やかで、
良質な茶葉を厳選することで贅沢なコクを実現しています。
八十八夜(付近)に採れた茶葉で作っているため、
旬の味を堪能することができます。
老舗の名を刻んだ逸品、是非ご堪能あれ。
茶種:煎茶
料金:1,620円 / 66g(税込)
素朴仕立 友白髪【ともしらが】

清涼感、抹茶のような香り、コクのある味、マイルドな味わいなど、
バランスが効いている茶葉になります。
初心者の方でも淹れやすいお茶になるので、
お茶を嗜んでみたいと思っている方にはとてもオススメの商品です。
「水出し茶」にもおすすめの万能茶。
茶種:素朴仕立(かぶせ茶)
料金:864円 / 66g(税込)
雲上の鶴【うんじょうのつる】

昔ながらの製法である、藁(ワラ)などで被覆することによって、
完成した碾茶(抹茶の原料)を使用。
そうしてできた抹茶の香りは特別で、宇治抹茶伝統の生産技術のひとつ。
濃茶・薄茶ともに使用できる商品であり、
それぞれの淹れ方により味や香りが変わる高級な逸品。
茶種:抹茶
料金:3,737円 / 40g(税込)
雁が音焙じ【かりがねほうじ】

「浅煎り」焙煎の雁が音焙じは、
お客様やご自身のティータイムなどにはゆっくり急須で淹れて、
香りを堪能することもできます。
さらに、暑い夏や冷たいものを飲みたいときには急冷して楽しめます。
水出し茶にも向いていますので、冷ややかな味わいがお好みの方にもおすすめです。
毎日の水分補給にピッタリ!
茶種:ほうじ茶
料金:528円 / 80g(税込)