玉露って何?特徴と美味しい淹れ方を日本茶専門店が解説!

こんにちは、流芳園(りゅうほうえん)です。

今回は茶種の一つである、玉露について紹介します。

「玉露って何?他のお茶とはどう違うの?」
「味はどんな感じ?匂いは?」
今回はこういった疑問にお答えします。

本記事から分かること

 ・玉露【ぎょくろ】について

 ・玉露を美味しく飲む方法

 ・流芳園オススメの玉露の紹介

記事の信頼性

流芳園の店舗景観

・緑茶発祥の地 宇治田原に店舗

・創業200余年の日本茶専門店

・農林水産大臣賞を複数回受賞

玉露とは?

玉露と茶葉②

玉露は、「ぎょくろ」と読みます。

コンビニやスーパーで売られている、
ペットボトルのお茶とかで玉露の文字を見かけることは少ないと思います。

では、玉露とは果たして何でしょうか。

被覆栽培してできた茶種のこと

玉露は緑茶の一種で、
被覆(ひふく)することによって栽培した茶葉を
揉んでできる茶種のこと。

※被覆栽培とは…
黒いカバーのようなものが被されている茶畑を
見たことがある方も多いと思います。

あの黒いカバーのことを「寒冷紗【かんれいしゃ】」といいます。
※現在は寒冷紗ですが、昔は藁【わら】や菰【こも】などで遮光していました。

収穫する前に20日間以上、寒冷紗を茶葉に被せることで、
日光を遮る役割を果たします。
寒冷紗を被せることによる効果については次に紹介します。

【豆知識】
玉露はなぜ緑なの?煎茶は黄色っぽいのに?
これは被覆が関係しております。
被覆の効果である遮光によって、光合成を弱めることで
お茶の葉っぱ等に葉緑素が増えるからであります。
※業者間では、緑のことを「青い」とも表現します。

甘い香りと味が特徴

では、被覆栽培することによって何がもたらされるのでしょうか?

日光が一定期間茶葉に当たらないことで、
旨味成分であるアミノ酸がたっぷりの茶葉をつくることができます。
それにより、甘味が際立つお茶ができるのです。

また、もう一つの被覆の効果として、
「覆い香【おおいか】」という、
抹茶のような甘い香りを作り出すことができます。

玉露は被覆栽培によってできますので、
甘い香りと、口全体に広がる甘味を味わえます。

一方で、被覆を行わなかった場合は、
カテキンなどを摂取しやすく、
爽やかな清涼感と渋味が特徴のお茶ができます。
(例:煎茶【せんちゃ】など)

緑茶の甘味を引き出した茶葉、渋味を引き出した茶葉など、
栽培方法や製法を変えることで様々な味を作り出すことができるため、
甘味が好きな方・渋味が好きな方それぞれに合った緑茶が完成します。

また、手間暇をかけて深い味わいを作ることができる玉露は、
一般的な煎茶と比べて高級な茶葉といわれる理由になっています。

玉露の美味しい飲み方

玉露の茶葉を手の上に乗せている

玉露はお湯でも水出しでも楽しむことができます。

水出しでの淹れ方

玉露の水出し茶はお湯で淹れたお茶と比べ、
特に甘味がより引き立ちます。

水出し茶の淹れ方については以下の記事を参考にしてみてください。

お湯での淹れ方

3人分の淹れ方をご案内させていただきます。

■用意するものは?

玉露をお湯で淹れる方法①

① 茶葉
② 急須(180ml以上のサイズ)
③ 湯さまし器(無ければ浅く平ための器、ごはん茶碗などで代用)
④ 玉露碗(60ml)3つ
⑤ 大さじ(無ければカレースプーン)
⑥ 沸騰させたお湯100°Cで200ml
⑦ 布巾(フキン)

■美味しく淹れるポイントは?
ポイント1
 湯温が高いと渋味が出てしまいますので、
 人肌程度(約40°C)までゆっくり湯さましをすることがポイントです。
 ヤカンなどで沸騰させたお湯を自然に湯さますと、
 40°C程度になるのは1時間以上必要であることから現実的ではありません。

ポイント2
 回し注ぎ。
 ※回し注ぎとは、「1・2・3と注ぎ、3・2・1と戻りながら注ぐ」、
  これを繰り返して均一の味わいにする注ぎ方です。

■玉露、一煎目の湯さましは?

玉露をお湯で淹れる方法②

まずは、湯さまし器1つと60mlの湯呑を3つ用意し、
熱湯を湯さまし器にお湯を約200ml入れ、
湯さまし器が温かくなるまで待ちます(5~10秒)

そして、湯呑3つに8分目程度まで注ぎ分け、
今度はそのままの状態で15分以上待ちます。

また、湯さまし器に残ったお湯は二煎目の時に使用しますので、
そのまま残しておきます。

お湯が冷める時間は、季節などの関係で環境が違いますので、
ここからは手の感覚で確認してください。

基準は『湯呑に触れ続けてもほとんど温かさを感じない温度』が
40°Cであるとご理解ください。

■茶葉を入れてどうすればよいのでしょうか?

玉露をお湯で淹れる方法④
玉露をお湯で淹れる方法⑤

次に急須へ茶葉を大さじ3杯(カレースプーン代用可)入れ、
3つの湯呑から湯さましした40°Cのお湯をすべて急須へ注ぎ入れます。

一煎目は2分待ち、待っている間に湯呑の水滴をふき取っておきます。
出来上がった玉露(浸出液)は急須から回し注ぎで注ぎ分けます。

そして、二煎目も美味しく味わっていただくために最後の一滴まで絞り切ります。

それでは一煎目を召し上がってください。

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 蓋は、お茶が蒸れないように少し開けておいてください。

■二煎目以降は?
ここでは湯さまし器に残っているお湯を使用しますので既に湯さましができており、
気を付けるのはお湯の量だけです。

急須の中の茶葉の状態を確認し、お湯を入れて茶葉がちょうど浸る程度入れます。

玉露をお湯で淹れる方法⑧

また湯さまし器に残ったお湯は捨ててください。

待ち時間は先程の半分で充分、1分待ってください。

そして今度は湯さまし器に二煎目の玉露(浸出液)を注ぎ入れた後に、
3つの湯呑に注いでください。

更には、三煎目以降も召し上がられる際は、
湯さまし器にお湯を90ml入れて湯さまし(20~30分程度)をして、
「お湯が冷めたら抽出時間は1分で、
出来上がったら湯さまし器に注ぎ入れ、湯呑に注ぎ分ける」
を繰り返してみてください。

是非、本物の玉露の深く甘い余韻に浸ってみてください。


お湯で淹れるお茶、水出し茶ともにそれぞれ味の変化を楽しめますので、
両方ともぜひ実践してみてください。

流芳園オススメの玉露

流芳園で販売している茶葉の中から、
オススメの玉露を紹介しますね。

秘園の露(ひえんのつゆ)

流芳園の秘園の露

丁寧に茶葉を手摘みすることで生まれた、
柔らかみのある舌触りと上品な旨味が特徴。
うっすらと乳白の濁りが感じられる水色は、
濃厚な旨味が凝縮されたもので玉露本来の深い甘みと余韻を感じていただけます。

茶種:玉露
料金:3,240円 / 80g(税込)

秘園の露の購入はこちらから

甘露(かんろ)

流芳園の甘露

玉露本来の甘さと共に、果実のような香味がしっかりと口の中で感じられます。
また、玉露の芯の部分を贅沢に使用することで、
上品な香りと柔らかみのあるコクを合わせ持った贅沢な玉露となっています。

茶種:玉露
料金:2,160円 / 80g(税込)

甘露の購入はこちらから

まとめ

今回は、玉露について紹介をしました。

甘みのある緑茶が好きな方にとっては、
玉露は大変オススメですので是非飲んでみてください。

また、緑茶には多くの茶種があるので、
玉露だけでなく煎茶や、かりがね茶など、
様々なお茶を楽しんでいただけたらと思います。

いつもの日常にお茶を飲む習慣をつけてみませんか?

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