茶農家や茶師の一年間って…茶業者さんはどんなことをしているの?

こんにちは、流芳園(りゅうほうえん)です。

私たち流芳園が店舗を構える、お茶のまち 宇治田原町は、
古くからお茶を生業として栄える町として知られています。

では、お茶屋さんの一年ってどういったもので、普段どのように茶農家さんとコミュニケーションをとっているのでしょうか。

今回は「お茶屋さんってどんなことをしているの」についてご紹介します!

「忙しい時期?繁忙期はあるの?」
「茶農家さんとどのようにかかわっっているの?」
「いつから一般のお客様お茶を販売するようになったの?どのようなところへお茶を販売しているの?」
「茶産地の宇治田原と宇治茶の魅力?」
今回はこういった疑問にお答えします。

本記事から分かること

 ・お茶屋の繁忙期について

 ・茶農家さんとの関わり方

 ・販売形態とお茶の販売先について

 ・宇治茶の魅力と茶産地・宇治田原の魅力とは

記事の信頼性

流芳園の景観

・緑茶発祥の地 宇治田原に店舗

・創業200余年の日本茶専門店

・農林水産大臣賞を複数回受賞

忙しい時期?繁忙期はあるの?



お茶屋さんの繁忙期は、2つあります。

① ブレンド(合組)を決める時

時期的には、5月上旬以降~6月中旬がピークにあたります。
理由としては、色々な味わいの茶葉揃うタイミングで常に各銘柄において、最善のブレンドを考え、茶づくりしていかなくてはいけないからです。

② お茶の需要が多い、冬場

最近は、水出し茶が人気で夏場も忙しくさせて頂いておりますが、お茶のイメージといえば冬場です。よって、準備期間である10月~11月上旬から徐々に忙しくなり、需要のピークである11月中旬~年末が繁忙期になります。

流れとしては、新茶・夏(水出し茶)・冬(熱いお茶)のように需要がございますので、それに合わせて準備をさせていただいております。※仕入れの割合のイメージは、「玉露系(かぶせ茶含む)6」「煎茶2」「碾茶(抹茶)1.5」「ほうじ茶0.5」となります。

茶農家さんとどのようにかかわっっているの?

宇治茶には尊く長い歴史があり、茶農家と茶師(ブレンダー)との関わりも幾多のかけ合わせがあってこそ、現在の高品質な宇治茶の味わいが生まれているのは言うまでもありません。そこで、今回はわかりやすく、下岡氏・勝谷氏と谷口の3人のことに絞って説明しますね。

同郷の先輩、後輩の3人

実は、3人とも生まれも育ちも宇治田原町です。
小さい町ですから地域ぐるみの関わりがあり、地域の行事などで顔を合わせたりすることもあり、自然と知り合いになっていったという感じでしょうか。

大きな接点としては、宇治田原茶業青年会。ここでは、駆け出しの茶業者(茶農家やブレンダーなど)が地域活性を目的としたイベントの開催や茶審査技術を主とした技術研鑽をする場となっております。茶農家は、畑からの情報に詳しいですし、ブレンダーは、味わいのトレンドを良くしていますので、材料の情報を多く持っています。両者が、それらの情報をやり取りすることで皆様にお届けしているお茶が出来上がるといえます。

さて、3人にはもうひとつ、共通点があります。それは、農林水産大臣賞を受賞していること、下岡氏と勝谷氏は茶農家として出品茶で、谷口は茶師(ブレンダー)として茶審査において各々が頂戴しております。

茶師(ブレンダー)については、以下の記事もおすすめです。

切磋琢磨した者同士が周りからも認められたことがお互いを感化させて、茶離れ、家庭から急須無くなっている問題に誰でも簡単に淹れられる宇治田原茶、緑茶ティーバッグ「大道寺(玉露)と禅定寺(かぶせ茶)」という商品を創り出しました。

【大道寺と禅定寺の説明】

緑色パッケージの大道寺(玉露)は、さえみどり品種のシングルオリジン。もちろん、宇治田原産、甘く美しいグリーンの水色が美しいのが特徴。※生クリーム系の洋菓子に合います、水出しにすると更に良く合います。

黄色のパッケージの禅定寺(かぶせ茶)は、やぶきた品種のシングルオリジン。宇治田原の風土から生まれる清涼感のある香りが最大の魅力。※あんこ系の和菓子に合い、お茶漬けにもおすすめ。

いつから一般のお客様お茶を販売するようになったの?どのようなところへお茶を販売しているの?

先ほどは宇治田原茶の緑茶ティーバッグ2つを紹介しましたが、それも含めた当園がこれまでどのようにして、どういったところへ茶葉を販売してきたのかを説明させていただきます。

まず、流芳園は、茶農家(天明年間)から卸業者へ、そして、現在もですが製造小売業者(大正時代)へ時代の流れから形態を変化させてまいりました。

茶農家・卸業者としての歩みや知識は、当時の働く様子や苦労話しと合わせて伝えられております。現在ではエンドユーザーの方々への販売がほとんどですが、大手量販店・小コミュニティーを対象とした日本茶専門店・料亭などへ製造販売させていただいてもおります。わかりやすく例としてご案内するとすれば、小売りが九割として卸売りが一割程度とイメージしていただくのがよいかもしれません。

茶産地の宇治田原と宇治茶の魅力?

先ほどは当園についてを紹介しましたが、お茶の魅力をお伝えするために、宇治茶や宇治田原について遡って流芳園そして茶師について説明させていただきます。

流芳園は、宇治茶の産地である宇治田原で生まれたお店。初代 善兵衛、二代目 善右衛門は、茶農家として、三代目 善三郎は茶農家兼卸売茶業者、四代目 善治以降は、製造卸・小売(卸と小売を兼ねている)茶業者として、お茶を流通させてまいりました。江戸時代(天明年間)に茶農家より分家し、茶農家そして卸業者へ、更にはエンドユーザー様へ日本茶を流芳園オリジナルの味わいとしてご案内する日本茶専門店へと、時代の流れから形態を変化させてきたといえます。

また宇治田原町は、宇治茶の産地としても知られ、この宇治田原町を含む京都府南部を中心に宇治茶の産地には、多くの茶業者存在し、お互いに切磋琢磨することでおいしいお茶をお茶の間に届けるために事業をしております。その中でも、味わいに直接関わり、現場で茶葉を触るのがブレンダーであり茶師です。

宇治茶の若手の技術研鑽の歴史は、戦争も近年のパンデミックをも乗り越え、今に至っております。
その団体は、京都府茶業連合青年団(通称「京茶青」)といい、昭和2年3月に結成されたとされおります。そして、その中心的な事業である京都府茶審査技術大会は、同じく昭和2年3月に第1回が行われ、戦争やパンデミック(COVID-19※コロナ)などで一時中断されたこともございましたが、コロナ後の2023年には94回目を開催。この場には、宇治市や宇治田原町・和束町・南山城村・城陽市・京田辺市・木津川市などの京都府南部(南山城地域)の流通業者や茶農家が集い、競い合います。宇治田原茶業青年会は、京茶青の下部組織ともいえ、宇治田原茶業青年会からも京茶青へ出向者を出すことで、組織が成り立っております。宇治茶が高級であり、日本国内においても類を見ない高い技術を保つことができている理由としては、茶業青年団活動において産地が一丸となって、教育できる仕組みを構築しているからであるとも考えられます。玉露・煎茶・抹茶など様々な宇治茶がつくり上げられ、それらが高品質な味で流通されている基盤がここにあるといえるのではないでしょうか。※谷口は、2011年・2017年に京都府茶審査技術大会に優勝し、農林水産大臣賞を受賞している。

この活動に中で、下岡・勝谷・谷口の3人も共に学んだ仲間でありました。宇治茶そして産地・宇治田原の本来の魅力とは、風土と技術であり、技術とは人。産地で育み、学んだ者たちが宇治茶の味わいをつくり出している。これからもこの歴史は繰り返され、おいしいお茶を作り続けていきたいですし、そうなることを願います。

また、宇治茶・宇治田原の茶業者として、茶農家・卸業者を経て、
日本茶専門店として現在も様々な茶葉を取り扱っております。

それでは、いくつかの取り扱い茶種を説明を添えて、紹介させていただきます。

玉露

玉露は、芳醇な旨味と甘味、
そして被覆による覆い香(抹茶のようなコクと甘い香り)を味わうことができます。

栄養分たっぷりの土づくりを行い、その上に茶の木を栽培するため、
上記のような特徴を持ち合わせることができるのです。

また、玉露の茶葉は煎茶の茶葉と比較すると、
一本の枝から生えている葉の数が少ないことが特徴。

そのため、養分が一つの茶葉に集約される量が多くなります。

一般的に被覆日数は20日程度ですが、
宇治では30日程度被覆される農家さんも多いです。

煎茶

煎茶は、若芽の旨味(芽が小さい方が旨味がある)と、
肥料から来る旨味が合わさった味わいをもたらします。

また、香りを構成する要素は、
若芽の大きさと、風土によって構成されます。

風土で言うと宇治田原は高い所に位置しており、
平地と比べて寒暖差が生まれやすく、香りのよいお茶が生まれやすい環境です。

煎茶は”基本”被覆をしないため、栽培立地と、肥培管理はとても重要なのです。

基本とお伝えした理由として、
宇治田原の高級煎茶は繊細な味わいを作るために被覆する場合があります。
肥料の効果が適切に茶葉に乗るのを測るために短い期間だけ行うのです。

かぶせ茶

かぶせ茶は、煎茶に比べて土についている期間が長く、
また被覆していることで、肥料の旨味と覆い香が茶葉にしっかりと乗り、
はっきりとした甘味が明確に表れるのが特徴。

また、風土・品種・お茶が持つ本来の味と香りが合わさって、
爽快感のある強い香り(香りの輪郭がしっかりしている)も出ます。

かぶせ茶は、爽快感のある香りと、甘味の両取りができる、
お得なお茶と言えるでしょう。

抹茶

抹茶は、一つの枝に対する茶葉の数は、
煎茶やかぶせ茶に比べて少ないものになります。

しかし、抹茶ならではの苦味を作るために養分をいっぱいの土を作り、
被覆することで長い時間をかけて肥料を茶葉へ吸い上げ、
かつ茶葉も大きくしていくことで苦味が形成されていきます。

それにより、抹茶ならではの香りと、
旨味・苦味が合わさった美味しい味わいを堪能することができます。

いかがでしたでしょうか。

茶種ごとによって製法を変え、美味しい茶葉へと作り上げていく、
作り手の想いを活かして、それぞれのお茶に表現しているとも言えるかもしれません。。

また、収穫された茶葉の味を見極め、
ブランドに合った商品へ作り上げていくのは茶師さんの技量が必要不可欠。

農家さんと、茶師のコラボレーションにより生み出されたお茶を
みなさまに飲んでいただけると嬉しいです。

流芳園おすすめのお茶を紹介!

流芳園で販売しているお茶の中でも、
特におすすめしたいお茶をいくつか紹介しますね。

オンラインまたは、お電話でも注文を受け付けることができます。

玉露 手摘み玉露【てづみぎょくろ】

丁寧に茶葉を手摘みすることで生まれた、
柔らかみのある舌触りと上品な旨味が特徴。

うっすらと乳白の濁りが感じられる水色は、
濃厚な旨味が凝縮されたもので玉露本来の深い甘みと余韻を感じていただけます。

茶種:玉露
料金:3,240円 / 60g(税込)

→手摘み玉露の購入はこちらから

煎茶 流芳園【りゅうほうえん】

流芳園の流芳園

新緑の香りを茶葉がそのまま包み込むように爽やかで、
良質な茶葉を厳選することで贅沢なコクを実現しています。

八十八夜(付近)に採れた茶葉で作っているため、
旬の味を堪能することができます。
老舗の名を刻んだ逸品、是非ご堪能あれ。

茶種:煎茶
料金:1,620円 / 66g(税込)

→流芳園の購入はこちらから

素朴仕立 白折【しらおれ】

流芳園の白折

はさみ刈の玉露茶葉を使用。

上質な茶葉と茎を組み合わせているため、
お茶自体に凄い甘みがあり、雑味が取られているため、
フルーティーな味わいとなっています。

本物の味わいを熱いお湯でも楽しむことができます。

茶種:素朴仕立(玉露)
料金:1,080円 / 66g(税込)

→白折の購入はこちらから

素朴仕立 友白髪【ともしらが】

流芳園の友白髪

友白髪は、かぶせ茶葉を使用。

かぶせ茶は、煎茶と玉露の間くらいの期間、被覆した茶葉であり、
被覆する期間を調整できることにより、旨味を調整しやすいと言われています。

浅蒸しと、深蒸しをした茶葉をそれぞれブレンドしており、
浅蒸しからは甘みと芳醇な味わい、深蒸しからは濃度感のある緑色のお茶ができます。

浅蒸しの甘みが深蒸しが包んでいる様子が感じ取れ、
また茶師技術がたくさん詰め込まれたお茶となっておりますので、
どなたでも簡単に淹れやすく、
また味はまろやかで万人受けする味わいとなっています。

茶種:素朴仕立(かぶせ茶)
料金:864円 / 66g(税込)

→友白髪の購入はこちらから

抹茶 宇治の昔【うじのむかし】

流芳園の宇治の昔

抹茶の良い香りと、コクと苦味が丁度良く合わさった味わいが特徴。

初心者の方からお稽古用まで幅広く使用できる、
使い勝手が大変良い抹茶として皆さまから親しまれております。

また、和菓子だけでなく洋菓子とも相性が良いため、
特別な時間を過ごすことのできる逸品です。

茶種:抹茶
料金:1,274円 / 20g(税込)

→宇治の昔の購入はこちらから

「大道寺(緑)」&「禅定寺(黄)」【だいどうじ&ぜんじょうじ】

稀少の宇治田原産のシングルオリジン(単一品種)。
熱めのお湯で淹れても美味しく召し上がっていただける、
2種類の緑茶ティーバッグになります。

ティーバッグはテトラ(三角)バッグ採用しており、
とても扱いが簡単な緑茶のティーバッグとなっております。

もちろん『宇治茶100%使用』!

緑色パッケージの大道寺(玉露)は、「甘く美しいグリーンの水色」が特徴。
黄色のパッケージの禅定寺(かぶせ茶)は、「清涼感のある香り」が特徴。

茶種:玉露ティーバッグ・かぶせ茶ティーバッグ
料金:630円 / 3g×7袋(税込)~

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まとめ

長い歴史をもつ宇治茶の産地「宇治田原」のお茶屋について

いかがでしたでしょうか。

宇治茶の歴史と伝統から生まれたお茶屋、さまざまなお茶ができるまでに込められた歩みについて、
少しでも知っていただけたら嬉しいです。

その背景をイメージしていただき、どのような味わいや香りが生まれるのかを飲み比べてみるのもおすすめの楽しみ方です。ぜひ試してみてくださいね!

宇治田原町パートにて流芳園店内撮影動画使用
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