茶師ってどんな仕事?必要スキルやこだわりについて解説!

こんにちは、流芳園(りゅうほうえん)です。

茶業界では、茶師と呼ばれる方々が活躍しております。

しかし、一般の方が茶師について詳しく知っている方は、
少ないのではないでしょうか。

今回は「茶師」についてご紹介します!

「茶師って何をする仕事?」
「茶師のスキルで大事なことは?」
「流芳園の茶師として意識していることは?」
今回はこういった疑問にお答えします。

本記事から分かること

 ・茶師について

 ・茶師に必要なスキル

 ・流芳園の茶師としてのこだわり

記事の信頼性

流芳園の景観

・緑茶発祥の地 宇治田原に店舗

・創業200余年の日本茶専門店

・農林水産大臣賞を複数回受賞

茶師について

お茶の香りを鑑定している茶師

では、茶師という仕事はどういったことをするのか、
詳しく説明していきます。

茶師とは?

茶師の意味合いは、日本と中国で異なります。

日本で茶師は、「ブレンダー」のことを指します。
良い茶葉を見極め、商品に合った味へとブレンドすることで、
安定した美味しいお茶をお客さまへお届けすることができます。

一方、中国で茶師は、「萎凋(いちょう)の度合いを示す人」のこと。

萎凋(いちょう)とは発酵のことであり、
中国では緑茶(発酵していない)よりも烏龍茶(半発酵)が一般的であるため、
茶師が発酵の度合いを調整することで美味しいお茶を作り上げています。

【豆知識】
烏龍茶(紅茶も同じ)で使う発酵という言葉についてですが、
ここでの発酵は、酸化を意味しています。
一般的には、発酵とは有機物質が微生物によって分解されること。
実際には、茶葉に含まれる酸化酵素の働きにより、
茶葉のカテキン類が変化すること、つまり酸化ということになります。
お茶の発酵は、微生物によって変化するわけではないのですが、
古くからの習慣で発酵と呼ばれています。

茶師になるためには?

茶師になるために必要な手順など無く、
茶師と名乗った時点で茶師になることができます。

だからといって、実力が伴っていなければ意味がありません。
他の茶師の方から見て、「あの人は茶師である」と認められる必要があります。

例えば、インストラクター資格取得や、京都茶師五段・全国茶師八段の取得、
農林水産大臣賞などを受賞することにより、
茶師として一人前として認められる実績となります。

流芳園の当主である私も農林水産大臣賞を2度受賞したことで、
現在は宇治田原最高茶師として名乗ることができています。

では、一人前の茶師になるために必要なスキルをお伝えします。

茶師に必要なスキル

ブレンド技術

茶師として茶葉を見極めてブレンドしていくためには、
様々なスキルが必要になってきます。

まず一番大事なことが、各お茶のイメージに合った方向性の茶葉なのかどうか。
その次に大事なことが品質であり、
味自体が違う方向性になっていないかを確かめる必要があります。

それぞれの商品ごとが持っているイメージも異なれば、
もちろん味わって欲しい香りや味も異なってきます。
そのため、その商品ごとに合った茶葉をブレンドすることがとても重要なのです。

お茶を鑑定していくためには3つの要素があります。

① 乾物審査で、茶葉の色と香りを見る

② 抽出した茶葉の香りや、様子、色を確認し、テイスティング

③ 一般のお客様が飲む感覚で味を最終チェック

この3つの要素により、お茶が商品として成り立つのか鑑定し、
合格すれば、商品として売り出すことができるのです。

これらのスキルを持ち合わせていくことで、
一人前の茶師として活躍することができるのです。

流芳園の茶師としてのこだわり

お茶の肌触りを鑑定している茶師

流芳園八代目当主である私も茶師として日々ブレンドを行っております。

流芳園のお茶に親しんでいただいているお客さまへ美味しいお茶をお届けすべく、
茶師として常に意識していることなどをお伝えします。

流芳園茶師として意識していること

主に意識していることは3つあります!

① 業者の方々との信頼構築

茶農家さんや、商品サポート業者さんなど、
業者の方々と常に心を通わせ、仕入れたいもののイメージなどを伝え、
できた茶葉を目利きし、ともに良いお茶を作り上げていく関係性を大切にしています。

信頼・信用は、先代たちが一生懸命受け継いできた大切なもの。
先代たちが「永年の信用」を築き、守ってきたからこそ今があるのです。

業者さんたちの協力なしには美味しいお茶はできません。

② クオリティの追求

お茶が商品として並ぶまで、チェックは怠りませんし、
最高のクオリティになるよう常に追求しております。

必要なものを必要な方々へ、
しっかりとお届け・お渡しできる状態を当たり前として作り上げています。

③ 情報収集

新しい情報や、毎年出てくる情報をお茶を通して得ています。

毎年気候も違うため、茶葉の味わいを見つめ、微調整を常にし続けています。
それにより、安定した美味しさを実現できるのです。

茶師として意識していることは多々ありますが、
今回紹介した3つは特に意識していることとなります。

流芳園茶師としてのこれから

流芳園として、また宇治田原を代表する茶師として、
これからもより多くのお客さまと関わっていきたいと思います。

その中でも挑戦したいこととして、
流芳園のお茶を海外の方へ飲んでいただき、
反応を確かめてみたいと思っています。

食も文化も違う国で自分たちのお茶が通用するのか、
はたまた美味しいお茶だと思ってもらえるのか知りたいです。

海外の方でも美味しいと思ってもらえれば、
「海外にも負けないお茶だ!」と、
より自信をもって茶師業に取り組めると思っています。

また、今後は後継者についても考えていかなければいけません。

後継者に伝えたいこととしては、
自分で見て、自分で感じた感覚を大切にして欲しいと思っています。

手本や、やり方は見せる一方で、
やはり最後は自分が良いと思ったものを信じて欲しいですし、
自分が納得したものでなければお客さまへ販売できないと思っております。

ぜひ自分の感性を信じ、
現在の流芳園にない新しい味を作り上げて欲しいと思っています。

私も生涯現役をめざし、流芳園茶師として、
これからもお客さまに喜んでいただけるお茶づくりを行っていきます。

流芳園おすすめのお茶を紹介!

流芳園が代表するお茶をいくつか紹介しますね。

オンラインまたは、お電話でも注文を受け付けることができます。

煎茶 流芳園【りゅうほうえん】

流芳園の流芳園

新緑の香りを茶葉がそのまま包み込むように爽やかで、
良質な茶葉を厳選することで贅沢なコクを実現しています。
八十八夜(付近)に採れた茶葉で作っているため、
旬の味を堪能することができます。
老舗の名を刻んだ逸品、是非ご堪能あれ。

茶種:煎茶
料金:1,620円 / 88g(税込)

流芳園の購入はこちらから

煎茶 特撰【とくせん】

流芳園の特撰

“ただ淹れ易いだけではなく、
熱めのお湯、冷めたお湯…何℃で淹れても美味しい~”をめざして、
柔らかく味わい豊かな茶葉を厳選する茶師ならではの目利きと、
長年の経験から体得した絶妙な火入れの技術によって完成された一品。

茶種:煎茶
料金:1,080円 / 88g(税込)

特撰の購入はこちらから

オリジナル玉露 夕誉【ゆうほまれ】

流芳園の夕誉

八代目が開発した至極の逸品。
夕誉は、ほのかな甘さと香りがプラスされ、後口も爽やか。
また上品さも持ち合わせおり、味わい深いため、
高級洋菓子や、アフターヌーン・ティーのスイーツなどに合いやすいです。

茶種:玉露
料金:1,620円 / 88g(税込)

夕誉の購入はこちらから

オリジナル玉露 熱湯玉露【ねっとうぎょくろ】

流芳園の熱湯玉露

甘口な口当たりが好まれる方にとっては大変オススメのお茶です。
流芳園オリジナルとして現代に合わせた製法で作っているため、
味が濃すぎず爽やかに味が引くため、
飲みやすく普段使いがしやすくなっております。

茶種:玉露
料金:648円 / 88g(税込)

熱湯玉露の購入はこちらから

まとめ:茶師がこだわったお茶を飲んでみよう!

いかがでしたでしょうか。

茶師の仕事やこだわりについて少しでも知っていただけたら、
私たちにとって大変嬉しいことです。

これからもたくさんの方々に美味しいお茶を飲んでもらうためにも、
茶師として誇りを持って取り組んでいきますので、
ぜひ流芳園のお茶を一度飲んでみてくださいね。

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