こんにちは、流芳園(りゅうほうえん)です。
皆さん、茶香服(ちゃかぶき)というものをご存知でしょうか。
茶香服は、お茶の歴史と共に歩んできた伝統文化の一つです。
今回は歴史ある「茶香服」についてご紹介します!
「茶香服って何?」
「茶香服の歴史について教えて?」
「茶香服の体験方法ってどうするの?」
今回はこういった疑問にお答えします。
☑本記事から分かること
・茶香服について
・茶香服の歴史について
・茶香服の遊び方について
☑記事の信頼性
・緑茶発祥の地 宇治田原に店舗
・創業200余年の日本茶専門店
・農林水産大臣賞を複数回受賞
茶香服(ちゃかぶき)について
茶香服(ちゃかぶき)とは、茶の産地や種類を見極める利き茶ゲームのこと。
基本的には、用意された5種類のお茶の形状、色、香りなどの外観と、
湯呑に注がれたお茶の水色(すいしょく)、香り、味などについて、
五感を駆使し、的確にお茶の種類を当てます。
一般的に京都で行う茶香服では、
手摘み玉露、機械刈り玉露、煎茶3種類(宇治、静岡、鹿児島)の
5種類の茶葉を使用して行います。
もう少し易しい茶香服ですと、
玉露、煎茶、かりがね茶、ほうじ茶、玄米茶の5種類で行う場合があります。
子どもさんが茶香服を体験される際は、
玉露、煎茶、ほうじ茶の3種類で行う場合があります。
順に出されるお茶を全種類飲んでから投票するのではなく、
一度飲んでは投票するルールでございますので、
後から変更や修正はできない形となっております。
そのため、仮に1つでも間違うと、
最低でも2つのお茶の種類が間違うことになります。
茶香服の歴史について
日本での茶香服の始まりは、
鎌倉時代に本茶か非茶かを当てる競技が、
武家や公家、僧侶の間で流行したことがきっかけと言われております。
その当時、本茶は京都の栂尾(とがのお)の高山寺のお茶、
非茶はそれ以外の産地のお茶でございました。
位の高い人々の中で流行っていた贅沢な遊びであった茶香服でしたが、
室町時代には茶香服禁止令が出るほど、
一般の武士の間でも激しい流行を見せておりました。
茶道の確立とともに、
茶香服も今のような形態が確立されたと言われております。
茶香服は、お茶の種類を的確に当てる必要があるため、
茶師の観察眼の判定にも使用されております。
また近年でいうとコロナが蔓延した影響により、
オンラインで行う、おうち茶香服大会も開催されたりと、
お茶に関わる人々だけでなく、一般の方々にも親しまれる遊びとなりました。
茶香服の遊び方について
今回は、お湯出しverと、水出しverの2種類について紹介します。
ぜひご自宅で試してみてくださいね。
お湯出しver
用意するもの(煎じ手1名、競技者5名想定):
急須(300cc以上)、湯呑5つ、湯呑を拭くためのキッチンペーパー、
布巾、湯冷まし器(300cc以上)、茶殻を捨てるための入れ物、
5つの茶葉(銘柄が分からないよう白い紙を巻くなど工夫を行う)、
計量スプーン(カレースプーンまたは大さじ)、水を張ったボウル、熱湯
① まずは5つの茶葉を用意し、5つの茶葉に対し、
花鳥風月客もしくは松竹梅鶴亀などの名称を当てはめます。
基本的に、25点満点の5回戦(1回戦につき5点満点)。
② 煎じ手が180ccの熱湯と、
6g(カレースプーン2杯分または大さじのすり切り1杯分)の茶葉を
急須に入れます。
③ 浸出時間は1分半とします。
④ 煎じ手の前に5つの湯呑を並べ、回し注ぎを行います。
※回し注ぎとは、1.2.3.4.5と一度お茶を淹れたのち、
次に反対から5.4.3.2.1とお茶を淹れる方法のこと。
※2煎目以降は、急須から湯冷まし器にお茶を淹れて、
煎じ手が競技者へお茶を淹れ回るようにしましょう。
⑤ 競技者はお茶の香りや水色、味わいを判断材料とし、
どのお茶の種類かを投票します。
※後で投票結果を変更するなどは禁止。
⑥ 煎じ手が茶殻を捨て、ボウルに張ってある水で急須を掃除します。
(水がこぼれた際は、布巾で拭きます)
競技者はお茶を飲んだ後、次のお茶の味が混ざらないよう、
キッチンペーパーなどで自身の湯呑を拭きます。
以上の②~⑥を残り4回繰り返し、1回戦とします。
2~5回戦も同様に実施し、最終ポイントの多い競技者を優勝とします。
【注意点】
・同じ形の茶缶がある場合は、同じ様相にして5つ作るとベスト!
または、小さいジップロックなどの袋に、
最初から茶葉を6gずつ計量して分けておくのもおすすめ。
・1回戦で5つのお茶を飲んでいるため、2回戦以降は4つの茶葉のみ飲むこととする。
(最後の1つは飲まずとも投票札が一つしかないため)
水出しver
用意するもの(煎じ手1名、競技者5名想定):
500ccのペットボトルの水5本、湯呑5つ、湯呑を拭くためのキッチンペーパー、
布巾、茶殻を捨てるための入れ物、計量器
5つの茶葉(銘柄が分からないよう白い紙を巻くなど工夫を行う)、
計量スプーン(大さじ)
事前準備(水出し茶の製作):
ペットボトル1つにつき、それぞれ約12gの茶葉を計量し、
ペットボトルの水の中に投入する。
その後、最低でも6時間ほど冷蔵庫に放置すれば、水出し茶が完成。
① 5つの茶葉または5つの水出し茶に対し、
花鳥風月客もしくは松竹梅鶴亀などの名称を当てはめます。
基本的に、25点満点の5回戦(1回戦につき5点満点)。
② 煎じ手の前に5つの湯呑を並べ、
競技者に見えないよう大さじ1杯分の水出し茶を淹れます。
③ 競技者はお茶の香りや水色、味わいを判断材料とし、
どのお茶の種類かを投票します。
※後で投票結果を変更するなどは禁止。
④ 競技者はお茶を飲んだ後、次のお茶の味が混ざらないよう、
キッチンペーパーなどで自身の湯呑を拭きます。
以上の②~④を残り4回繰り返し、1回戦とします。
2~5回戦も同様に実施し、最終ポイントの多い競技者を優勝とします。
【注意点】
・1回戦で5つのお茶を飲んでいるため、2回戦以降は4つの茶葉のみ飲むこととする。
(最後の1つは飲まずとも投票札が一つしかないため)
流芳園のお茶で茶香服をしてみよう!
流芳園で販売しているお茶の中でも、
茶香服におすすめのお茶を紹介します。
オンラインまたは、お電話でも注文を受け付けることができますので、
いつでもご連絡くださいね。☎0774-88-2038
玉露 秘園の露【ひえんのつゆ】
丁寧に茶葉を手摘みすることで生まれた、柔らかみのある舌触りと上品な旨味が特徴。
うっすらと乳白の濁りが感じられる水色は、
濃厚な旨味が凝縮されたもので玉露本来の深い甘みと余韻を感じていただけます。
また、湯冷まし・水出し・氷出しの淹れ方によって、
独特な鮮度感と、芳醇な香りを楽しむことができます。
茶種:玉露
料金:3,240円 / 80g(税込)
玉露 甘露【かんろ】
玉露本来の甘さと共に、果実のような香味がしっかりと口の中で感じられます。
また、玉露の芯の部分を贅沢に使用することで、
上品な香りと柔らかみのあるコクを合わせ持った贅沢な玉露となっています。
茶種:玉露
料金:2,160円 / 80g(税込)
煎茶 流芳園【りゅうほうえん】
新緑の香りを茶葉がそのまま包み込むように爽やかで、
良質な茶葉を厳選することで贅沢なコクを実現しています。
湯冷ましして淹れることにより、香りと味わいを楽しめます。
また、八十八夜(付近)に採れた茶葉で作っているため、
旬の味を堪能することができます。
老舗の名を刻んだ逸品、是非ご堪能あれ。
茶種:煎茶
料金:1,620円 / 80g(税込)
煎茶 特撰【とくせん】
「特撰」は、目利きの技術を使用し、
品質の良い茶葉を見極めつつ、バランスの良いお茶を作っております。
また、目利きの技術以外にも、
ブレンドの技術と、仕上げの加工技術も使用しているため、
流芳園の技術の結晶とも呼べるお茶と言えるでしょう。
「特撰」は熱めのお湯でも美味しく淹れることができるため、
お茶に詳しくない方でも淹れやすいお茶となっております。
普段使いにもぴったりです。
茶種:煎茶
料金:1,080円 / 80g(税込)
素朴仕立 稀頭【まれがしら】
黄色い煎茶で、お茶らしい清涼感のある香りと後味のすっきりさが特徴です。
初々しい露天栽培の生葉を収穫し、浅く蒸して製茶しております。
そのため、爽快な香りだけでなく、
煎茶としての旨味も同時に味わっていただける逸品となっております。
熱いお湯で淹れることで香りを楽しむことができ、
またお茶漬けに使用するお茶として大変おすすめです。
茶種:素朴仕立(煎茶)
料金:648円 / 80g(税込)
焙じ茶 雁が音焙じ【かりがねほうじ】
ほうじ茶はカフェインも少ないかつ、香ばしい匂いであるため、
寝る前のリラックス効果があります。
浅煎りのほうじ茶で、澄んだ香ばしい香りを楽しむことができます。
時間に余裕がある時は、急須で淹れることをおすすめします。
(熱めの温度で淹れた方が香りが出やすいため)
茶種:ほうじ茶
料金:596円 / 100g(税込)
玄米茶 上玄米茶【じょうげんまいちゃ】
一番茶を使用しており、特徴は味わいが大変甘いこと。
また、玄米は2種類の玄米をブレンドしていることから、
玄米の香りが引き立ちながら、茶葉の旨味と丁度良く合わさっております。
かりがね茶葉の効果を最大限に発揮している逸品です。
茶種:玄米茶
料金:756円 / 200g(税込)
まとめ:茶香服で楽しいひと時を過ごそう!
いかがでしたでしょうか。
茶香服は大人数で行うととても楽しいゲームとなっておりますので、
ぜひ特別な時間を過ごしたい時や、
休日などにみんなで行ってみてくださいね!