グローバルティータイム:世界のお茶と日本の茶道の魅力

こんにちは、流芳園(りゅうほうえん)です。

今回は、一杯のお茶がいかにして世界中の文化と結びついているのかを探ります。日本の繊細な茶道から、中国の歴史ある茶文化、インドの伝統的なチャイまで、各国のお茶が持つユニークな魅力とその背景に深く潜入します。お茶一つを取っても、その準備方法、楽しみ方、さらにはそれを取り巻く文化は千差万別です。では、美味しいお茶を片手に、世界各国の茶文化の旅に出発しましょう。

「世界のお茶と日本のお茶の違いとは何か?」
「各国と茶はつながっている?、日本のお茶が日本文化に果たしてきた役割とは?」
今回はこういった疑問にお答えします。

本記事から分かること

 ・世界のお茶の種類とその特徴とは?

 ・日本のお茶の独自性とは?

 ・お茶が果たしてきた文化的役割とは?

 ・流芳園オススメのお茶の紹介

記事の信頼性

流芳園の景観

・緑茶発祥の地 宇治田原に店舗

・創業200余年の日本茶専門店

・農林水産大臣賞を複数回受賞

世界のお茶の種類と特徴

まずは世界各国の主要なお茶生産国のお茶の種類とその特徴について御紹介します。

中国のお茶の種類とその特徴とは?


茶は、四千年以上の歴史を持ち、嗜好飲料としても約二千年にわたって消費され、この深い歴史の中で、さまざまな種類の茶が発展してきました。主に固形茶(餅茶や抹茶など)と散茶(緑茶や釜炒り茶など)の二つに大別され、さらに緑茶、釜炒り茶、ウーロン茶など、多様な種類が存在します。特に15世紀頃からは、緑茶からウーロン茶への移行が始まりました。ウーロン茶は、梅や蘭などの花を思わせる特徴的な香りを持ち、中国を中心に世界中で愛されています。これらの多彩な茶の風味と香りは、多くの人々に喜ばれ、時を超えて親しまれ続けています。

インドのお茶の種類とその特徴とは?

中国から伝わった茶は、イギリスの技術者によりアッサムで研究・改良され、100%発酵のブラックティーが作られました。これがアッサム紅茶の起源とされています。工夫茶(ほぼ全体を酸化発酵させた茶)が紅茶の原型とされ、さらに強発酵させることで紅茶が生まれました。

17世紀、アッサムで完成した紅茶は、ダージリンやスリランカに伝えられ、やがて紅茶は世界市場を支配する飲料となりました。特にダージリンは、香りの良い紅茶として世界的に有名。また、その生産地の気候的は、標高が高く、早朝や夜間の寒暖差が激しいことから霧が発生しやすい地域である。これは、日本茶においても香りの良いお茶が取れる産地の特徴と同じである。

スリランカのお茶の種類とその特徴とは?

アッサム紅茶は、その独特の風味と品質から、紅茶の世界市場で重要な地位を占める産地となりました。また、セイロンティーも非常に有名で、インドとよく似た栽培条件を持ちながら、異なる歴史と歩みを経て独自の香りを持つ優れた紅茶を生産しています。さらに、セイロンでは紅茶だけでなく、緑茶の栽培も行われており、多様な茶文化を育んでいます。

日本のお茶の独自性とは

日本特有のお茶の種類(煎茶、ほうじ茶、抹茶など)と製法について御紹介します。

煎茶の特徴とその製法

煎茶とは、新芽を蒸して揉み、乾燥させた日本で親しまれているお茶です。その製造の特徴は、蒸すことで酸化を抑え、圧力をかけてアクを抜きながら乾燥させることで、黒く針のような形の茶葉に仕上げる点にあります。煎茶の最大の特徴は、清涼感のあるお茶らしい香りです。特に品質の高い煎茶は、香りとともにほのかな甘みも感じられ、その余韻を楽しむことができます。


【豆知識】
煎茶は、抽出したり、煮たりして飲むお茶全般を指し、この方法を煎茶法といいます。一方、抹茶のように点てるお茶は、点茶法と呼ばれます。


煎茶についてさらに詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。

【完全保存版】美味しい煎茶を淹れる方法を徹底解説

ほうじ茶の特徴とその製法

ほうじ茶は、煎茶などの緑茶を使用し、または緑茶の加工過程で選別された茎などをローストして作られます。ほうじ茶の原料にはカテキンやカフェインが少ない素材が使われており、高熱で焙じることで、苦味や渋味の原因となるカテキンは壊れ、カフェインは昇華して減少します。その結果、渋みや苦みが抑えられたあっさりとした味わいが特徴です。カフェインが少ないため、ほうじ茶は子どもや病人、お年寄りにも安心しておすすめできるお茶です。

ほうじ茶についてさらに詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。

香りと旨みが魅力!上質な茶葉から生まれるこだわりのほうじ茶!

抹茶の特徴とその製法

抹茶の製造は、煎茶と同様に新芽を蒸して酸化を抑えますが、抹茶の材料である碾茶は揉まずに乾燥させます。乾燥した碾茶を茶臼(石臼)で微細なパウダー状に挽くことで、抹茶が完成します。


抹茶は、スイーツなどで広く親しまれており、美しい濃緑色とビターな味わい、独特の香りが特徴です。特に甘く香ばしい香りは、良質な碾茶を茶臼で丁寧に挽くことで生まれます。

【豆知識】覆下栽培について 抹茶の栽培には、玉露と同様に黒いネットなどを使って日光を遮り、少ない日光で光合成を促すことで葉緑素を増やす覆下栽培が用いられます。この方法により、葉は土中の養分をたっぷり吸い上げながら、ゆっくりと成長します。


抹茶について更に詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。

抹茶とは?抹茶の種類や、美味しく抹茶を飲むポイントをご紹介します!

お茶が果たしてきた文化的役割

お茶の文化的な役割と、日本のお茶が文化にどう組み込まれているかについて御紹介します。

お茶の儀式と作法

茶道は、日本の文化とともに発展してきたもので、その起源は禅宗とともに中国から伝わりました。禅宗の教えでは、修行を通じて精神を統一し、心が落ち着いた状態の中で真理を得ることが重要とされています。お茶もまた、心を落ち着かせる鎮静作用があり、日常的に飲むことで健康を維持し、病気を防ぐ役割を持つとされています。この「心を落ち着かせる」という点で、禅と茶は非常に相性が良いと言えます。

茶道は、文化的なコミュニケーションの重要なツールとしても使用されています。お客様への視覚的なおもてなしとしても優美でわかりやすく、また、身心を磨き、心を清める時間を過ごすことができます。先人たちの日々の暮らしを感じながら、茶道には我々が想像もしない神秘が隠されているのかもしれません。


ポイント
茶道とは、「侘び寂び」の心を日本人が独自に育んだものです。その深遠さから、現在では教育にも取り入れられています。作法についてさらに詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。

実は気にしなくても良い!?茶道の作法を気にせず抹茶を飲んでみよう!

お茶を通じたグローバルな交流

茶道や緑茶などのお茶は、日本の文化を世界にわかりやすく表現するツールとして非常に有効です。しかし、「ほんまもん」になるためには簡単なことではありません。その挑戦の価値が、茶道やお茶の素晴らしさをさらに引き立てるのです。

お茶と文化は深く結びついています。海外からの客人をもてなす際に、茶道やお茶を提供するだけでも、異文化で育った方々は様々なことを感じ、私たちが思いもつかない共通点を見つけてくれるかもしれません。実際にコミュニケーションをとる際には、ぜひ自らの体験として調べてみることをおすすめします。茶道を通じて、日本の文化をより深く理解し、他文化との交流を楽しんでみてはいかがでしょうか。


流芳園がおすすめするお茶

いかがでしょうか。今回ご案内させていただいた通り、お茶はただの飲み物に留まらず、その背後にある文化や歴史、交流の中で重要な役割を果たしています。日本のお茶文化は、世界のお茶文化に独特な貢献をしており、その影響は今後も広がり続けるでしょう。美味しいお茶を楽しむことで、私たちは世界中の文化とつながることができるのです。

そして、皆様にお届けしたいのが、私たちの厳選されたお茶の数々です。
私たちのオンラインショップでは、煎茶、ほうじ茶、抹茶を始めとした様々な日本のお茶を取り揃えています。それぞれが持つ豊かな風味と文化的背景を、自宅で楽しんでみませんか?特別な時間を演出する一杯のお茶が、あなたの日常に新たな彩りを加えることでしょう。ぜひ、この機会に日本のお茶の魅力を体験してください。

煎茶 流芳園【りゅうほうえん】

新緑の香りを茶葉がそのまま包み込むように爽やかで、
良質な茶葉を厳選することで贅沢なコクを実現しています。
八十八夜(付近)に採れた茶葉で作っているため、
旬の味を堪能することができます。
老舗の名を刻んだ逸品、是非ご堪能あれ。

茶種:煎茶
料金:1,620円 / 80g(税込)

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焙じ茶 京かおり

京都・宇治茶の一番茶と二番茶の間にでてくる茶葉である、
親子番茶を原材料に使用し深煎りすることで、
甘い味わいに仕上げています。
焙じ深煎りすることで、苦味成分のカフェインは昇華します。

茶種:ほうじ茶
料金:756円 / 200g(税込)

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抹茶 鳳雲【ほううん】

希少な宇治田原産の手摘み碾茶もブレンドした、手摘み宇治碾茶100%使用。
宇治田原産をブレンドすることで香味に奥行きが加わり、
力強い香りとコクが出来上がります。
こちらの抹茶は濃茶・薄茶ともに使っていただける品になっておりますので、
使い勝手の良いお抹茶となっています。

茶種:抹茶
料金:2,268円 / 40g(税込)

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