こんにちは、流芳園(りゅうほうえん)です。
“宇治茶”と聞くと、抹茶を想像される方が多いのではないでしょうか。
実は宇治茶は煎茶にも大変こだわっております。
今回は、宇治茶の煎茶について紹介し、
宇治煎茶ならではの特徴などについて詳しく説明していきます。
「宇治茶の煎茶の特徴や違いって何?」
「宇治煎茶が持つ課題とは?」
「宇治煎茶の未来とは?」
今回はこういった疑問にお答えします。
☑本記事から分かること
・宇治煎茶の特徴とこだわり
・宇治煎茶が抱える課題
・宇治煎茶の未来
☑記事の信頼性
![流芳園の店舗景観](https://www.ryuhoen.co.jp/apps/note/wp-content/uploads/2022/09/ryuhoen.png)
・緑茶発祥の地 宇治田原に店舗
・創業200余年の日本茶専門店
・農林水産大臣賞を複数回受賞
宇治煎茶の特徴とこだわり
![茶葉と茶壷](https://www.ryuhoen.co.jp/apps/note/wp-content/uploads/2024/03/sentya_of_uji_2.jpeg)
ヨコとタテの幅が広い
宇治煎茶では、
特に上級(高級)煎茶で特徴がはっきりと表れ、良さが発揮されています。
流芳園で扱っているお茶は、
スーパーなどで販売しているお茶よりも素材などにこだわっております。
宇治と同じくお茶で有名な場所として鹿児島県がございますが、
鹿児島ではある程度のランクまでいくと、
そのランク以上のお茶(お客さまが買って飲むことのできる)は
作れなくなってしまいます。
それ以上のランクまでいくと品評会用のお茶となってしまうため、
お茶が普段買って飲んでいただくことができません。
しかし、宇治茶の強みとして、
上下のランク(等級)に大きな幅を持っており、
茶師である私たちからすれば、ブレンドの幅も増え、
とても大きなメリットとなります。
また、横の幅でいいますと、
品種、肥培管理、蒸し加減、被覆の度合い、
またお茶の芽のバリエーションもあるため、
宇治煎茶として様々な味わいと香りを作ることができ、
こだわりをより深めることができます。
【豆知識】
![](https://www.ryuhoen.co.jp/apps/note/wp-content/uploads/2024/03/the-charm-of-uji-sencha-lets-try-a-cup-full-of-special-care1.jpg)
京都府内産の宇治煎茶は、市場で流通されるものだけでも約30種類ございます。
ワイン用のブドウは数千種にのぼるといわれていますが、
実際に栽培されているのは50種ほどと聞いたことがございますので、
国内の一つの産地の煎茶という茶種だけで30種類というのは、
味わいとしての素材が多いといえます。
歴史の蓄積
煎茶の高級品は芽が若くて、風土の香りが感じられ、
肥培管理もしっかり整えられていることが特徴です。
そして一番大切なこととして、
そういったものをしっかり判断してくれる人が居るということです。
評価してくれる人が居るということは、
もちろんそのお茶を買ってくれるお客さまも居るということになります。
宇治茶というものは大変歴史が深く、
茶木がはじめて植えられる際は風土の良い場所を見極め、
植えられました。
それから煎茶ができてから200年という歴史のなかで、
茶業種の方々がしのぎを削って、技術を磨き、
さまざまな進化を遂げてきたため、
現代まで味わいを深め続けることができたと言えます。
また、若手育成事業の一環として京都府茶業連合青年団が結成されてから約100年。
その間、お茶の知見と技術もその連合の中で蓄積されてきました。
その結果、
(芽の旨味+風土の旨味+肥料の旨味)×(歴史)が、
今のお茶の味と香り、そして技術を作っているのです。
旨味の度合いが異なった茶葉が宇治煎茶にあることで、
ブレンドの幅も広がり、
一つ一つ味と香りが違ったたくさんの商品が、
宇治煎茶には生まれているのです。
宇治煎茶の課題
![茶器一式](https://www.ryuhoen.co.jp/apps/note/wp-content/uploads/2024/03/sentya_of_uji_3.jpeg)
しかし、宇治煎茶にはまだ課題がございます。
さまざまな香りと味わいを持つ宇治煎茶だからこそ、
「味わう」ということがより重要になってきています。
しかし現代では、日々忙しく移り変わっていく毎日であるため、
「味わう」ことを常日頃から行うことのできている人たちが、
どんどん少なくなってきています。
そのため、「味わう」ことの重要性を、
皆さまへ私たちも発信していかなければなりません。
一口飲んだ時の味、飲んだ後に舌に残る余韻、
香りが口の中で漂っている状態など、
それらをゆっくり感じる余裕を持っていただく必要があります。
朝、会社へ向かう前に家でお茶を飲んで、
口に残っている余韻を楽しみながら会社へ向かう日常も良し、
嫌なことがあったとしても、
お茶を飲んでお茶と向き合う時間を作ることで、
嫌なことを洗い流すきっかけになるのも良し。
宇治煎茶だからこそ、
そういった機会にちょうど良いと私たちは考えております。
宇治煎茶の未来
![煎茶と囲炉裏](https://www.ryuhoen.co.jp/apps/note/wp-content/uploads/2024/03/sentya_of_uji_4.jpeg)
宇治煎茶をより多くの方にしってもらえるよう、
また余韻の重要性などを今の人たちに理解していただけるよう、
もっと分かりやすく伝えられるお茶を作る必要があると考えています。
急須一つで「宇治煎茶は美味しい!」と思ってもらえるよう、
味を追求し続けることが大切で、
より高品質なお茶を作っていくことこそが、
これからのお茶の未来を作っていく展望だと思っております。
現状、夕誉【ゆうほまれ】がそういった商品ではありますが、
このお茶は私たち宇治の茶師が持つ知識と情報を駆使し、
目利きとブレンドという技術だけで作り上げたものです。
宇治煎茶の歴史として産地の茶農家さんとのやり取りを通して、
価値を生んできた歴史がございますので、
茶農家さんと茶師がより強固に連携することにより、
新たな価値を作っていきたいです。
おすすめの煎茶商品をご紹介
流芳園で販売している商品の中でも、
おすすめの商品をいくつかご紹介します。
オンラインだけでなく、お電話でも購入することができますので、
お気軽にお問い合わせくださいね。☎0774-88-2038
煎茶 古都の香【ことのかおり】
![流芳園の古都の香](https://www.ryuhoen.co.jp/apps/note/wp-content/uploads/2022/10/koto-no-kaori.jpg)
酔ってしまいそうな凝縮されたお茶の香りと、
柔らかな口当たり、舌に残る華やかな余韻が特徴。
質の高い茶葉を見極め厳選し、最適な仕上げを丁寧に施すことで出来上がった、
京都宇治の高級煎茶「古都の香」は流芳園の中で至高の逸品です。
茶種:煎茶
料金:2,160円 / 80g(税込)
煎茶 流芳園【りゅうほうえん】
![流芳園の流芳園](https://www.ryuhoen.co.jp/apps/note/wp-content/uploads/2022/11/ryuhouen.jpg)
新緑の香りを茶葉がそのまま包み込むように爽やかで、
良質な茶葉を厳選することで贅沢なコクを実現しています。
八十八夜(付近)に採れた茶葉で作っているため、旬の味を堪能することができます。
老舗の名を刻んだ逸品、是非ご堪能あれ。
茶種:煎茶
料金:1,620円 / 80g(税込)
オリジナル玉露 夕誉【ゆうほまれ】
![流芳園の夕誉](https://www.ryuhoen.co.jp/apps/note/wp-content/uploads/2022/11/yuuhomare.jpg)
八代目が開発した至極の逸品であり、熟成された蔵出し茶。
夕誉は、ほのかな甘さと香りがプラスされ、後口も爽やか。
また上品さも持ち合わせおり、味わい深いため、
高級洋菓子や、アフターヌーン・ティーのスイーツなどに合いやすいです。
茶種:オリジナル玉露
料金:1,620円 / 80g(税込)
素朴仕立 稀頭【まれがしら】
![流芳園の稀頭](https://www.ryuhoen.co.jp/apps/note/wp-content/uploads/2022/11/maregashira.jpg)
黄色い煎茶で、お茶らしい清涼感のある香りと後味のすっきりさが特徴です。
初々しい露天栽培の生葉を収穫し、浅く蒸して製茶しております。
そのため、爽快な香りだけでなく、
煎茶としての旨味も同時に味わっていただける逸品となっております。
熱いお湯で淹れることで香りを楽しむことができ、
またお茶漬けに使用するお茶として大変おすすめです。
茶種:素朴仕立(煎茶)
料金:648円 / 80g(税込)
まとめ:宇治煎茶を一度飲んでみよう!
いかがでしたでしょうか。
今回は宇治茶の煎茶についてご紹介しました。
こだわりを多く持つ宇治煎茶だからこそ、
ぜひ一度皆さまに飲んでいただきたいと思います。
美味しい煎茶の淹れ方については、
以下記事で紹介しておりますのでご参考くださいね。