こんにちは、流芳園(りゅうほうえん)です。
皆さん、”蔵出し茶” って聞いたことありますでしょうか?
なかなか聞き馴染みのない言葉かな?と思います。
今回は煎茶の一つの製法である、蔵出し茶について紹介しますね。
「蔵出し茶って何?どうやって作るの?」
「味はどんな感じなんだろ?」
今回はこういった疑問にお答えします。
☑本記事から分かること
・蔵出し茶について
・味や、茶葉の目利きポイント
・蔵出し茶を美味しく淹れる方法
☑記事の信頼性
・緑茶発祥の地 宇治田原に店舗
・創業200余年の日本茶専門店
・農林水産大臣賞受賞
蔵出し茶とは?
蔵出し茶の製造方法や、
他のお茶とはどう味が違うのかについて説明しますね。
夏を越すことで熟成したお茶のこと
蔵出し茶とは、5月の八十八夜ごろに摘まれた新茶を製茶して真空包装したものを、
20度くらいで低温保存することで、熟成されたお茶のことです。
販売時期は秋
通常は秋口の11月くらいから販売されます。
流芳園では11月~1月あたりまで販売しております。
熟成による、上品な味と香りが特徴
蔵出し茶の味は、
薄っすら感じる甘味が舌に余韻として残る、上品さが特徴。
新茶は初々しさ(渋味・爽やかさ)が舌に残りますが、
蔵出し茶は上品さが残ります。
時間経過により、お茶の味や香りは変化するため、
新茶ならでは初々しさは変化し、蔵出し茶ならではの味わいが生まれます。
流芳園ではこれを”熟成”と呼んでおります。
熟成されることで、味と香りが力強く表れ、コクがお茶に滲み出ます。
80度くらいのお湯で淹れるのがベストな飲み方
淹れ方の一番のポイントは、湯冷ましのお湯で淹れることです。
決して、100度の沸騰したてのお湯で淹れないようにしましょう。
理由は、湯冷ましすることで、
茶葉の余韻や、茶葉の変化を特に感じることができるからです。
流芳園では、約80度の湯冷ましで淹れることを推奨しております。
ちなみに、早く湯冷ましをする方法として、
器にお湯を注いだ後、別の器と1~2度ほど注ぎ替えることで、
適温である80度くらいになるのでオススメです。
※器等に一度注ぐだけでお湯の温度は5~10℃下がるため。
蔵出し茶は上品さが特徴ですので、
上品さを堪能する余韻や、お茶を楽しむ時間を大切にしてもらえると嬉しいです。
蔵出し茶を作っているお茶専門店さんは多くあるものの、
お店ごとに作り方や味は異なります。
では、流芳園ならではのこだわりについて次に紹介しますね。
流芳園のこだわりポイント
流芳園では蔵出し茶を製造する際のこだわりポイントがいくつかあります。
流芳園のこだわり①:真空包装×低温保存
流芳園では、製茶した新茶を熟成する間、できるだけ茶葉の鮮度を持たせます。
そのために、茶葉を「真空包装×低温保存」を行うことで鮮度を保たせたまま、
夏を越すことを可能とします。
流芳園のこだわり②:若芽の目利き
美味しい蔵出し茶を作るためにも、茶葉の目利きにはこだわっています。
目利きのポイントは、「芽が若く、味わい豊かな茶葉」。
早めに刈っても甘味などの味が乗っている若芽(性合が良い≒素性が良い)を
しっかり厳選し、蔵出し茶にすることで美味しい茶葉をお客様にお届けできています。
流芳園オススメの蔵出し茶等
流芳園がこだわり抜いた蔵出し茶葉や、
オススメの茶葉について次に紹介しますね。
七代(ななだい)
香りやうっすら感じる甘みの余韻が特徴の蔵出し茶。
新茶とはまた違った良さとコクを楽しむことができるに違いありません。
七代は、八代目が七代目から引き継ぐ際に、
「流芳園をしっかり継ぐ」という想いを込めて名付けたもの。
茶種:煎茶
料金:1,080円 / 50g(税込)
七代・夕誉(ななだい・ゆうほまれ) お詰合せ 2本詰合
蔵出し茶 七代と、限定製造である夕誉のお詰合せです。
夕誉は、うまみ・香り・水色、各々に品位を感じていただけるプレミアムな味わいが特徴で、
淹れ易くて美味しい高級緑茶となっています。
2本詰め合わせですので、ギフトにも丁度良いサイズとなっています。
茶種:煎茶(七代)と、玉露(夕誉)
料金:2,322円 / 各45g(税込)
古都の香(ことのかおり)
香りと柔らかな口当たり、舌に残る華やかな余韻が特徴。
質の高い茶葉素材を厳選し、
素材に最適な仕上げを丁寧に施すことにより出来上がった、
京都宇治の高級煎茶「古都の香」は当園至高の逸品。
若く初々しい味と円熟した大人の味、ひとつのお茶で二つの味わいをご堪能頂けます。
茶種:煎茶
料金:2,160円 / 80g(税込)
まとめ
今回は、蔵出し茶について紹介をしました。
新茶の茶葉を使ってはいるものの、
夏を越し熟成されたお茶ですので、とても味わい深く、
上品な味が特徴の蔵出し茶を是非一度ご堪能いただけると嬉しいです。
特別なお茶で、特別な人と、特別な時間を過ごしてみませんか?