こんにちは、流芳園(りゅうほうえん)です。
現代はストレス社会であると言われているので、
お茶でも飲んで、たまにはリラックスした時間を作りましょう。
以前、新茶について紹介しました。
今回は新茶の中でも、
茎茶と言われる「素朴仕立の新茶」についてご紹介します!
「新茶の素朴仕立はどんな香りや味がするの?」
「流芳園ならではのこだわりは?」
「新茶 素朴仕立の商品の特徴をそれぞれ教えて!」
今回はこういった疑問にお答えします。
☑本記事から分かること
・新茶 素朴仕立ならではの違い
・流芳園の新茶 素朴仕立のこだわり
・流芳園の新茶 素朴仕立商品の特徴
☑記事の信頼性
・緑茶発祥の地 宇治田原に店舗
・創業200余年の日本茶専門店
・農林水産大臣賞を複数回受賞
新茶 素朴仕立ならではの違い
一般的にはかりがね茶(雁が音茶)、茎茶と言われている、「素朴仕立」。
素朴仕立には、茶葉だけでなく、茎も含まれているのが大きな特徴。
玉露の茶葉と茎、煎茶の茶葉と茎、かぶせ茶の茶葉と茎、
それぞれから作られる素朴仕立があります。
では、新茶だけが醸し出すことができる、
素朴仕立ならではの美味しさや、特徴について紹介していきます。
色味
新茶は、何より色の違いが大きく表れてきます。
新茶から時期が進むにつれて熟されていくとオレンジっぽい色になるのに対し、
新茶はライトイエローの水色となり、
色味の明るさと、色合いの綺麗さが際立ちます。
味わいと、香り
新茶は茶葉採れたてを製茶しているため、
採れたてならではのフレッシュな香り、爽やかな香りが特徴と言えます。
春の初々しい若葉の香り。
そして、その香りはジーンと残り続けるのではなく、
春の風のようにサーっと過ぎ去っていく儚さを持ち合わせています。
また、新茶の味わいとしては、苦味が特徴です。
甘さが特徴の玉露茶葉を使用したとしても苦味が出てくるのが、
新茶ならではと言えるでしょう。
新茶の時期にしか味わうことのできない初々しい香りと味わい。
その裏付けとして、渋味が存在するのです。
また、素朴仕立には茎が入っているため、茎ならではの渋味と香りもあります。
もっと時期が進むにつれて茎ならではのクセが強くなっていきます。
別のものになることで、それぞれの違いの良さが出て、
丁度良い形でマッチするのです。
そのため、新茶は本領発揮をしておらず、
新茶自体は外側に初々しさや香りがコーティングされている状態であり、
時期が進み、秋ごろになるとそのコーティングがはがれ、
そのお茶本来の旨味が露出してきます。
一つのお茶だとしても時期によって味わいや香りが変わってくるのは大変趣深く、
また、新茶は本来の旨さを出し切れてはいないが、
それはそれで美味しく、神秘的な瞬間を楽しめることができますよ。
淹れる際の注意点
熱いお湯で淹れるのがおすすめ!
理由としては新茶 素朴仕立ならではの香りが立つため。
私たちとしてはぜひ香りを楽しんでもらいたいです。
お湯の温度の目安ですが、
一般的なものが80℃くらいに対し、新茶であれば90℃くらいに。
新茶であれば90℃で淹れてもえぐみが強調されないです。
素朴仕立は茎が入っているため、
成分自体が少なく、アミノ酸の含有量が多く含まれるため、
温度の高いお湯でも美味しく淹れることができます。
様々な場面で活躍のできる、柔軟性のあるお茶と言えるでしょう。
流芳園の新茶 素朴仕立のこだわり
流芳園では、他のお茶屋さんとは違ったこだわりを持っています。
今回は、新茶および、新茶 素朴仕立に込める、
流芳園ならではのこだわりについて紹介します。
販売時期
通常、お茶屋さんは新茶の仕入れがすべて終わってから、
一気に新茶の商品を販売するのが一般的です。
しかし、流芳園ではリアルタイムでお茶を仕入れており、
新茶の商品については順々に販売していく方法を取っています。
理由としては、その時期ごとで一番美味しい新茶を提供できるためです。
もし、一気に仕入れをしてしまうと、
本来もっと時間が経ってからの方が美味しい茶葉ができたのにもかかわらず、
新茶の販売日に合わせてしまうことで、
茶葉の最大限の旨味が発揮されない課題があります。
その課題を払拭するためにも、
私たちは茶葉本来の味が最大限に引き出された時期に仕入れ、
新茶として販売することを心がけています。
そのため、一気に全商品が販売することはできず、
お茶ごとに時期ずれでの販売となってしまいます。
茶葉は毎年、気候などによってお茶の味は変わってきます。
しかし前年度と比較して、
変わらないお茶の良さを維持していく必要があります。
「変わらぬ美味しさを作っていく」
これこそが、茶師としての技術の見せ所と言えるでしょう。
時期が進むにつれて想定した変化になるよう、
上手く見守っていくことも大事です。
宇治茶100%の素朴仕立
流芳園で販売している素朴仕立の商品すべてが、
京都産(宇治茶)の茶葉100%を使用しています。
開封した後の最初と、最後の違いを楽しんでもらえるのが宇治品質ならではの味。
京都産の素朴仕立は酸化がマッチしやすいです。
その土地で育った茶の木は、その土地ならではの風土が茶葉の味に表れてきます。
宇治の風土が流芳園の素朴仕立には合っていると考えるため、
私たちは100%宇治産の茶葉を使用しているのです。
以上が、流芳園ならではのこだわりです。
次に、そのこだわりを最大限に活かした商品について紹介します。
流芳園の新茶 素朴仕立商品の特徴
流芳園の素朴仕立には、3つの商品があります。
それぞれの特徴について説明していきますね。
新茶 素朴仕立 白折【しらおれ】
はさみ刈の玉露茶葉を使用。
上質な茶葉と茎を組み合わせているため、
お茶自体に凄い甘みがあり、雑味が取られているため、
フルーティーな味わいとなっています。
本物の味わいを熱いお湯でも楽しむことができ、
新茶ならではの新鮮な状態を残したままで楽しんでいただけます。
もし熟した状態を楽しみたい場合は、
アルミホイルに茶葉を包み、空気に触れさせ酸化させることができますので、
飲み比べてみるのもおすすめです。
茶種:素朴仕立(玉露)
料金:1,080円 / 80g(税込)
新茶 素朴仕立 友白髪【ともしらが】
友白髪は、かぶせ茶葉を使用。
かぶせ茶は、煎茶と玉露の間くらいの期間、被覆した茶葉であり、
被覆する期間を調整できることにより、旨味を調整しやすいと言われています。
浅蒸しと、深蒸しをした茶葉をそれぞれブレンドしており、
浅蒸しからは甘みと芳醇な味わい、深蒸しからは濃度感のある緑色のお茶ができます。
浅蒸しの甘みが深蒸しが包んでいる様子が感じ取れ、
また茶師技術がたくさん詰め込まれたお茶となっておりますので、
どなたでも簡単に淹れやすく、
また味はまろやかで万人受けする味わいとなっています。
茶種:素朴仕立(かぶせ茶)
料金:864円 / 80g(税込)
新茶 素朴仕立 稀頭【まれがしら】
稀頭は、煎茶茶葉を使用。
宇治茶ならではの香りが特徴であり、
宇治煎茶だからこそ表せる、味わいと、香りを楽しんでいただけます。
茶葉は浅蒸しで作られており、さわやかさが際立ちます。
一般的に言われている、
苦味(抹茶のよう)・渋味(若いワイン、完熟前のキウイ、柿など)・
酸味(コーヒーや玉露、ワイン、フルーツなど)の中でも、
特に稀頭は渋味が強いと言えるお茶です。
茶種:素朴仕立(煎茶)
料金:648円 / 80g(税込)
まとめ:素朴仕立ならではの新茶を飲んでみよう!
いかがでしたでしょうか。
素朴仕立は茶葉と茎の味わいが丁度良く合わさった技術が結集したお茶です。
素朴仕立を飲むと、流芳園の技術の高さを知ってもらえる自信があるほどです。
今の時期しか飲めない新茶 素朴仕立をお楽しみいただければと思います。