“碾く前のお茶”を味わう:抹茶の素顔に出会う旅

こんにちは、流芳園(りゅうほうえん)です。

抹茶といえば、日本を代表する伝統的なお茶。けれど、その抹茶がどのように作られ、どんな味わいの広がりを持っているかを知っている人は意外と少ないかもしれません。実は抹茶は、「碾茶(てんちゃ)」という茶葉を原料にして作られます。そしてその碾茶は、玉露とも共通する栽培工程を経て育てられた、非常に繊細な茶葉です。本記事では、第1部で“抹茶と碾茶の関係”を中心に、栽培・製造・味わいの違いを深掘りします。続く第2部では、現代の暮らしの中で親しまれる「抹茶ラテ」や、トラディショナルな茶道の抹茶、さらには今後の評価軸や可能性についてまで——「抹茶そのもの」にフォーカスして探っていきます。“碾く前のお茶”である碾茶と、“碾いた後のお茶”としての抹茶。この2つを知ることで、抹茶がもっと面白く、美味しくなるはずです。

本記事から分かること

 ・抹茶と碾茶、その“前提”とは

 ・抹茶の現在地とこれからの味覚とは

 ・流芳園オススメの玉露の紹介

記事の信頼性

流芳園の店舗景観

・緑茶発祥の地 宇治田原に店舗

・創業200余年の日本茶専門店

・農林水産大臣賞を複数回受賞

抹茶と碾茶、その“前提”を知る

まずは、抹茶と碾茶の関係性、そしてその根本にあるお茶の素材の力について紹介します。

日本茶専門店「流芳園」オフィシャル ショッピングサイトはこちらから

抹茶と玉露は“同じ葉”から始まる

抹茶と玉露は、どちらも同じ茶の木から摘まれた葉を使っています。特に茶の木や芽状態を確認しながら土壌の養分をうまく活かすことで、甘味と旨味を最大限に引き出せます。影をつくって(遮光して)光合成を止めることで葉緑素が増え、色も濃く、美しい緑に。つまり「栽培段階で味を作る」ことが、玉露や碾茶、そして抹茶の出発点なのです。

おすすめ抹茶は「雲上の鶴(うんじょうのつる)」。お濃茶もできる手摘み碾茶の奥行きのある味わいを抹茶ラテでもお楽しみ下さい、詳しくはこちらからお調べください

碾茶とは、“揉まない”茶葉

碾茶は、煎茶や玉露と違い、「揉む」工程がありません。そのため、茶葉が持つ自然な形状や香りがそのまま残り、粉にしたときの口当たりも変わってきます。極端なことをいえば、揉まないぶん、若芽の粘り気を残す必要もなく、香りと旨味を大切に茶葉をつくります。これは、細かく挽いて“飲む”というより“食べる”抹茶になります。

“引き出し”を使い切る碾茶の力

玉露は抽出液として味わうお茶ですが、碾茶は“食べる茶”であり、茶葉の持つ力をすべて引き出す方向で仕上げます。その意味では、抹茶は「碾茶の完成形」とも言えるでしょう。抹茶の甘さや苦み、香りのバランスは、石臼で挽くことでまろやかに、機械で挽くとやや淡白になる傾向があります。

抹茶の現在地とこれからの味覚

第1部では、抹茶の原料である碾茶と玉露との関係、そして製法や味の違いについて掘り下げてきました。ここからは視点を「抹茶そのもの」に移し、現代の私たちがどのように抹茶を楽しみ、どのようにその価値を見出しているのかを深掘りしていきます。日常に入り込んだ抹茶ラテから、茶道具に込められた美意識まで——抹茶の“今”を見つめ直すパートです。

抹茶ラテと伝統抹茶は“引き出し”が違う

抹茶ラテに使われる抹茶は、甘さやミルクとの相性を前提にしたブレンドが施されています。対して、茶道で飲まれる抹茶は、「何も足さず、ただそのまま飲んでおいしい」ことが求められます。酸味・苦味・香りのバランスを含め、まったく別物と考えるべきです。

抹茶の楽しみ方は他にもございますのでこちらの記事も参考にしてください。

抹茶の常識を変える!?超簡単な抹茶の点て方をご紹介!

価格と価値、誰が決めるのか?

かつては等級ごとに価格が決まっていましたが、今は“ある特徴に特化した味”に注目が集まり、酸味が際立つ抹茶や、香りの強いものが高値をつけるケースも。最終的には、誰が価値を決めるのか? それは市場なのか、あるいは人工知能が味を評価する時代が来るのかもしれませんが、これまでも人間の感覚が宇治茶の歴史を育んできたことは確か、我々はこの感覚も磨き続けていきたいと思います。

ラテが入口でも、歴史を伝えたい

抹茶ラテをきっかけに、抹茶に興味を持つ方が増えています。甘さや飲みやすさが入口となって、抹茶本来の風味に関心が向かうのは、とても嬉しい流れです。一方で、伝統的な抹茶には、ラテとは異なる奥深い魅力があります。香りや旨み、余韻の広がりは、シンプルに点てるからこそ感じられるものです。専用の道具がなくても、百円均一のハンドミキサーやマイマグボトル・タッパーなどがあれば、十分に美味しく点てることができます。大切なのは、こうした味わいをこれからも伝えていくことです。流芳園では、伝統の抹茶を日常の中で気軽に楽しめるよう、茶葉の選定とブレンドにこだわっています。

まとめ & 流芳園オススメのお茶の紹介

抹茶ラテも、茶道の一服も、どちらも“抹茶”です。でも、その背景にある碾茶や製法、味の引き出し方まで知ると、今まで以上に一杯の抹茶が愛おしく感じられるはず。流芳園では、茶師十段が選んだ素材をもとに、伝統的で本格的な抹茶をお届けしています。ぜひ、“碾く前のお茶”に想いを馳せながら、本物の抹茶を味わってみてください。

雲上の鶴【うんじょうのつる】

昔ながらの製法である、藁(ワラ)などで被覆することによって、
完成した碾茶(抹茶の原料)を使用。
そうしてできた抹茶の香りは特別で、宇治抹茶伝統の生産技術のひとつ。
濃茶・薄茶ともに使用できる商品であり、
それぞれの淹れ方により味や香りが変わる高級な逸品。

茶種:抹茶
料金:2,300円 / 20g(税込)

雲上の鶴の購入はこちらから

鳳雲【ほううん】

希少な宇治碾茶の手摘み碾茶もブレンドすることで、香味に奥行きが加わり、
力強い香りとコクが出来上がります。
こちらも濃茶・薄茶ともに使っていただける品になっておりますので、
使い勝手の良いお抹茶となっています。

茶種:抹茶
料金:1,858円 / 20g(税込)

鳳雲の購入はこちらから

宇治抹茶 グリーンティー

流芳園のグリーンティー

宇治抹茶の上品な香りが漂い、
それに伴い良質な苦味と甘味がマッチしたスイートな味わいが特徴。
鮮やかなグリーンが涼しさと癒しを与え、
自然とやさしいニュアンスが懐かしく、夏を活かします。
ぜひ「グリーティー×リラクゼーション」の掛け合わせを体験してみてください。

茶種:グリーンティー
料金:454円 / 180g(税込)

グリーンティーの購入はこちらから

玉露 甘露【かんろ】

流芳園の甘露

玉露本来の甘さと共に、果実のような香味がしっかりと口の中で感じられます。
また、玉露の芯の部分を贅沢に使用することで、
上品な香りと柔らかみのあるコクを合わせ持った贅沢な玉露となっています。

茶種:玉露
料金:2,160円 / 66g(税込)

甘露の購入はこちらから

オリジナル玉露 玉誉【たまほまれ】


「オリジナルブレンド 玉誉」はどのようなお茶?

“淹れ易く美味しいお茶”と新茶期にはお客様からご期待のお声が最も多い人気のお茶。
口当たりは軽く爽やかで柔らかみのあるコク、ほんのり緑っぽい黄色
、奥地に広がる緑茶の豊かな味わいが心地よいリッチテイスト。
一葉一葉をムラなく丁寧に火入れ加工。
玉露系の爽やかで甘みのある若芽の冠茶(かぶせちゃ)、
それにコクのある茶葉を合わせることで凝縮された香味と濃度感をつくります
「淹れ易くて、おいしい玉露を作ってみたら?」と
そんな先代(七代目)の遊び心を真剣にカタチにしたことで誕生しました。
覆いの利いたモノをブレンドし、芳醇な香りと甘みが広がります。
彩りに満ちた味わいを…。

茶種:オリジナル玉露
料金:1,080円 / 70g(税込)

玉誉の購入はこちらから

オリジナル玉露 熱湯玉露【ねっとうぎょくろ】

■「オリジナルブレンド 熱湯玉露」はどのようなお茶?

ほどよい甘みとさっぱりした味わい。
若き日の先代(七代目)が茶づくりを学んでいた頃、仕上機・乾燥機も技術革新され、
ブレンド技術に加え、仕上げ加工においても様々な提案が可能になっていました。
そんな中でも流芳園は変わることなく伝統的な茶づくりを続け、
先代は「誰からも愛され飽きのこない爽快で味わいのあるお茶」
という想いを持って、茶をつくっていました。
そして、その足がかりとなるお茶「簡単」で「美味しい」を目指し作りあげたお茶が「熱湯玉露」。
当園にとっては初めて取り組んだ現代的な味わい、
「熱めのお湯でサッと淹れられ、お手軽で美味しい」定番です。
茶種:オリジナル玉露
料金:648円 / 70g(税込)

熱湯玉露の購入はこちらから

煎茶 特撰【とくせん】

流芳園の特撰

「特撰」は、目利きの技術を使用し、
品質の良い茶葉を見極めつつ、バランスの良いお茶を作っております。

また、目利きの技術以外にも、
ブレンドの技術と、仕上げの加工技術も使用しているため、
流芳園の技術の結晶とも呼べるお茶と言えるでしょう。


「特撰」は熱めのお湯でも美味しく淹れることができるため、
お茶に詳しくない方でも淹れやすいお茶となっております。
普段使いにもぴったりです。

茶種:煎茶
料金:1,080円 / 70g(税込)

特撰の購入はこちらから

素朴仕立 友白髪【ともしらが】

清涼感、抹茶のような香り、コクのある味、マイルドな味わいなど、
バランスが効いている茶葉になります。
初心者の方でも淹れやすいお茶になるので、
お茶を嗜んでみたいと思っている方にはとてもオススメの商品です。

「水出し茶」にもおすすめの万能茶。

茶種:素朴仕立(かぶせ茶)
料金:864円 / 70g(税込)

友白髪の購入はこちらから

素朴仕立 稀頭【まれがしら】

流芳園の稀頭

黄色い煎茶で、お茶らしい清涼感のある香りと後味のすっきりさが特徴です。
初々しい露天栽培の生葉を収穫し、浅く蒸して製茶しております。

そのため、爽快な香りだけでなく、
煎茶としての旨味も同時に味わっていただける逸品となっております。

茶種:素朴仕立(煎茶)
料金:648円 / 70g(税込)

稀頭の購入はこちらから

雁が音焙じ【かりがねほうじ】

流芳園の雁が音焙じ

「浅煎り」焙煎の雁が音焙じは、
お客様やご自身のティータイムなどにはゆっくり急須で淹れて、
香りを堪能することもできます。

さらに、暑い夏や冷たいものを飲みたいときには急冷して楽しめます。
水出し茶にも向いていますので、冷ややかな味わいがお好みの方にもおすすめです。
毎日の水分補給にピッタリ!

茶種:ほうじ茶
料金:648円 / 100g(税込)

雁が音焙じの購入はこちらから
>宇治茶の通販 京都 りゅうほうえん

宇治茶の通販 京都 りゅうほうえん

りゅうほうえん

CTR IMG