こんにちは、流芳園(りゅうほうえん)です。
「ワインには“テロワール”がある」——そんな言葉を聞いたことがあるかもしれません。土地の気候や地形、土壌の性質がその味わいに影響するとされるこの概念は、実はお茶にも当てはまるのではないかという声があります。特に“鉱石”という視点から土を見つめたとき、お茶の味の奥行きに、新たな気づきが生まれるかもしれません。
※テノワールとは、ワインやコーヒー、茶ができる自然環境のこと。お茶の場合には、生育環境や産地の特性のことと考えられます。
☑本記事から分かること
・茶畑の下にある“味のヒント”とは?
・“見えない石”が紡ぐ、風味の記憶とは?
・流芳園オススメのお茶の紹介
☑記事の信頼性

・緑茶発祥の地 宇治田原に店舗
・創業200余年の日本茶専門店
・農林水産大臣賞を複数回受賞
茶畑の下にある“味のヒント”
お茶の味わいを語るとき、栽培方法や品種、製法が中心に語られがちですが、実はその“根”が張る土壌にも注目が集まり始めています。とくに、その土壌をつくるもととなる鉱石の存在が、どこか味や香りの形成に影響しているのではないかという仮説もあります。
→日本茶専門店「流芳園」オフィシャル ショッピングサイトはこちらからミネラルと旨味のあいだにあるもの
植物は、地中の水や栄養分とともに、微量なミネラルを吸収しています。たとえばカリウムやマグネシウム、カルシウムなどは茶樹の成長に関与し、その分布や含有量の違いが、最終的な茶葉の味に影響している可能性もあると考えられます。これはまだ研究が進行中の分野ですが、地域によって「味の傾向」が見られることから、土壌中の鉱物成分が何らかのかたちで味の構造に関係しているのでは?と考える専門家もいます。
地層が香りに与える“かもしれない”影響
ある地域の茶葉には特有の香りや余韻がある、と感じることがあります。こうした風味の違いは気候や標高だけでなく、地層の違いから来る水はけや保水性、空気の通り方といった微細な環境差によっても生まれているのかもしれません。たとえば、岩盤に近い急斜面の茶畑で収穫された茶葉に透明感のある香りを感じることがあるという声もあり、地層の構造と香りの質が関係しているのでは?という仮説も立てられています。
土の情報を読み取る、茶師の直感
茶師にとって、土の状態を観察することは、茶葉の育ち方や仕上がりを予測するうえでのひとつの手がかりになることがあります。たとえば、水はけのよい礫質の土ではすっきりとした味わいの茶葉が育ちやすい、粘土質の土ではまろやかでふくよかな風味になりやすい、という傾向があるとも言われています。もちろん一概には言えず、気候や品種、製造工程など多くの要素が絡み合いますが、茶師の中にはそうした“土地の違い”を感覚的に読み取り、製茶の設計に活かしている方もいるようです。
地中から生まれる“風味の個性”
ワインの世界では、土壌のミネラルバランスが味や香りの表現に影響を与えることがよく知られています。同じように、お茶も“土地が味をつくっている”という仮説に立つことで、より深い味の理解が可能になるかもしれません。
テロワールという概念をお茶に応用するなら
テロワールは、ワイン業界では生産地の魅力や味の個性を語るうえで不可欠な言葉です。お茶でも、同じ品種でも育った場所によって風味が違うという事例は多く、その違いを“土地の個性”として捉え直すことができるのでは?という意見もあります。これが科学的にどこまで解明されているかはまだ途上ではありますが、味の裏にある環境要因として、鉱物の存在を意識することは新たな視点になるでしょう。
鉱石とお茶、異なる趣味の共通言語
鉱物や地質に興味をもつ人が、お茶の風味の話に耳を傾けると「なるほど、地層が味になるのか」と関心を示す場面があります。また、お茶に詳しい人が地質図や鉱石展を見ると、「この地層のお茶はどんな味だろう?」と想像をふくらませることも。たとえば、ミネラルを多く含んだ火山性土壌で育った煎茶にはどこかシャープなキレがあり、通気性の高い礫質土壌で育ったほうじ茶には香ばしさと軽やかさが際立つ——そんなふうに、味覚を通じて地層を感じる視点は、お茶好きと鉱石好きのあいだに小さな共通言語を生み出しているのかもしれません。科学的な確証はなくとも、共通の“土地へのまなざし”を通じて、両者の世界が静かに交わることはありそうです。煎茶やほうじ茶についてはこちらの記事も参考にしてください。
煎茶やほうじ茶についてはこちらの記事も参考にしてください。
【完全保存版】美味しい煎茶を淹れる方法を徹底解説
雁が音ほうじ茶を飲んでみよう!美味しい淹れ方も教えます!
見えない地層を感じるという楽しみ
一杯のお茶の向こうにあるもの。それは、目には見えない地層であり、土の奥に眠る鉱物の記憶かもしれません。味わいの違いに意識を向け、「このお茶は、どんな土で育ったのだろう?」と想像をめぐらせることは、単なる飲み物としてのお茶に、文化や自然を感じ取るきっかけを与えてくれます。
まとめ & 流芳園オススメの紹介
お茶にも“テロワール”があるかもしれない——そう考えると、一杯の味わいが、より豊かに感じられるようになります。流芳園では、茶師十段が土壌や地形など、茶園ごとの環境の個性に注目しながら、最適な茶葉を選定・製茶しています。鉱石そのものを分析しているわけではありませんが、結果として表れる風味の違いには、土地の影響がにじんでいるのでは?と感じる瞬間があります。お茶を通して、あなたも“土地の記憶”を味わってみませんか?
流芳園(りゅうほうえん)

新緑の香りを茶葉がそのまま包み込むように爽やかで、
良質な茶葉を厳選することで贅沢なコクを実現しています。
八十八夜(付近)に採れた茶葉で作っているため、
旬の味を堪能することができます。
老舗の名を刻んだ逸品、是非ご堪能あれ。
茶種:煎茶(上級煎茶)【一番茶100%】
料金:1,620円 / 70g(税込)
→流芳園の購入はこちらから
煎茶 特撰【とくせん】

「特撰」は、目利きの技術を使用し、
品質の良い茶葉を見極めつつ、バランスの良いお茶を作っております。
また、目利きの技術以外にも、
ブレンドの技術と、仕上げの加工技術も使用しているため、
流芳園の技術の結晶とも呼べるお茶と言えるでしょう。
「特撰」は熱めのお湯でも美味しく淹れることができるため、
お茶に詳しくない方でも淹れやすいお茶となっております。
普段使いにもぴったりです。
茶種:煎茶【一番茶100%】
料金:1,080円 / 70g(税込)
素朴仕立 友白髪【ともしらが】

清涼感、抹茶のような香り、コクのある味、マイルドな味わいなど、
バランスが効いている茶葉になります。
初心者の方でも淹れやすいお茶になるので、
お茶を嗜んでみたいと思っている方にはとてもオススメの商品です。
茶種:素朴仕立(かぶせ茶)【一番茶100%】
料金:864円 / 70g(税込)
素朴仕立 稀頭【まれがしら】

黄色い煎茶で、お茶らしい清涼感のある香りと後味のすっきりさが特徴です。
初々しい露天栽培の生葉を収穫し、浅く蒸して製茶しております。
そのため、爽快な香りだけでなく、
煎茶としての旨味も同時に味わっていただける逸品となっております。
茶種:素朴仕立(煎茶)【一番茶100%】
料金:648円 / 70g(税込)
特上 雁が音焙じ(とくじょう かりがねほうじ)

厳選された上質な一番茶を100%使用しております。
雁が音(=白い茎)が濁りのない香ばしい香りを作り出し、
またコクと余韻の上品さを同時に味わって頂けることでしょう。
素材を最大限に活かした「浅煎り」焙煎となっています。
茶種:ほうじ茶【一番茶100%】
料金:756円 / 100g(税込)
雁が音焙じ【かりがねほうじ】

「浅煎り」焙煎の雁が音焙じは、
お客様やご自身のティータイムなどにはゆっくり急須で淹れて、
香りを堪能することもできます。
さらに、暑い夏や冷たいものを飲みたいときには急冷して楽しめます。
水出し茶にも向いていますので、冷ややかな味わいがお好みの方にもおすすめです。
毎日の水分補給にピッタリ!
茶種:ほうじ茶【一番茶100%】
料金:648円 / 100g(税込)
雲上の鶴【うんじょうのつる】

昔ながらの製法である、藁(ワラ)などで被覆することによって、
完成した碾茶(抹茶の原料)を使用。
そうしてできた抹茶の香りは特別で、宇治抹茶伝統の生産技術のひとつ。
濃茶・薄茶ともに使用できる商品であり、
それぞれの淹れ方により味や香りが変わる高級な逸品。
茶種:抹茶(お濃茶)【一番茶100%】
料金:3,942円 / 40g(税込)
鳳雲【ほううん】

希少な宇治田原産の手摘み碾茶もブレンドした、手摘み宇治碾茶100%使用。
宇治田原産をブレンドすることで香味に奥行きが加わり、
力強い香りとコクが出来上がります。
こちらも濃茶・薄茶ともに使っていただける品になっておりますので、
使い勝手の良いお抹茶となっています。
茶種:抹茶(お濃茶)【一番茶100%】
料金:3,240円 / 40g(税込)
 
					         
                     
						
						 
                                 
                                 
                                 
                                 
                                 
                                 
                                 
                          