茶農家 ~茶師と二人三脚で至極の一杯を届けるプロフェッショナル~

こんにちは、流芳園(りゅうほうえん)です。

日本の茶文化は、長い歴史とともに育まれてきました。その中でも、茶農家と茶師(ブレンダー)の存在は欠かせません。彼らの協力によって、私たちは毎日美味しいお茶を楽しむことができます。本記事では、茶農家に焦点を当て、その役割や挑戦、そして茶農家の未来について詳しく紹介します。

本記事から分かること

 ・茶農家を取り巻く諸課題への挑戦とは?

 ・茶農家の持続可能なビジネスモデルについて

 ・流芳園オススメの玉露の紹介

記事の信頼性

流芳園の店舗景観

・緑茶発祥の地 宇治田原に店舗

・創業200余年の日本茶専門店

・農林水産大臣賞を複数回受賞

茶農家を取り巻く諸課題への挑戦とは?

茶農家は、茶葉の栽培から収穫、初加工(荒茶といわれる味づくりの素材を製茶する)までを担当し、茶師と協力して最高の一杯を提供します。この章では、茶農家の役割や茶農家を取り巻く現代の彼らの挑戦について探ります。

茶農家の役割とは?

茶農家の主な役割は、茶葉の栽培と管理です。茶農家は、その気候や土壌に最適な茶葉を育て、品質を維持するために努力しています。茶農家にとって、栽培管理を通じて茶葉の成長を促し、収穫のタイミングを見極めることが重要な仕事なのです。

気候変動への挑戦

近年、気候変動による影響が茶農家に対しても顕著に現れています。30年前と比較すると猛暑日が増加し、異常気象が頻発しています。かつては夏場に休息を取り、空いた時間を活用してきゅうりの栽培などを行うことができましたが、現在では猛暑やゲリラ豪雨などの異常気象に対応するため、夏場も茶園の管理を怠ることはできません。適切なケアを怠ると、茶葉の品質が大きく損なわれるリスクがあるため、茶農家は一年を通じて細心の注意を払って茶園を管理しています。

後継者問題と世襲制

茶農家の後継者問題も深刻な課題です。世襲制が一般的になっており、新規従業希望者が現れても、村の独特な風習やルールに馴染むことが難しく、新規メンバーが参入しづらいといった現状もあります。こうした業界の新陳代謝が起きづらい状況において、茶農家は先代から技術や知識を受け継ぎつつも、テクノロジーの導入や新しい考えを取り入れる事を通じて、伝統と革新のバランスを保ちつつ進化しようと取り組まれています。

茶農家の持続可能なビジネスモデルについて

茶農家は、茶葉栽培を持続可能なビジネスとするために様々な取り組みを行っています。この章では、持続可能な農業の在り方と日本茶の土地特性について述べます。

茶農家のビジネスモデル

現代の茶農家は、単なる農業者ではなく、ビジネスモデルを持ち、時代のニーズに応じた製品を提供するプロフェッショナルだと言えます。気候変動や環境問題に対応しながら、品質の高い茶葉を安定的に供給するために、新しい技術や方法を取り入れています。茶農家の実力は、この管理と工夫によって差がつきます。高品質の茶葉が作れたとしても高コストになっていればビジネスとして成り立ちません。茶農家毎のビジネスモデルに応じて、安い茶葉を量産することも、高品質の茶葉を産み出す事も重要な役割であり、お客様のニーズに応じた茶葉の供給を実現しています。

京都のお茶と静岡のお茶

ビジネスモデルの観点から京都のお茶と静岡のお茶を比較すると、興味深い洞察が得られます。宇治川水系を中心とした京都のお茶と、富士山の水脈を活用した静岡のお茶。どちらの産地も素晴らしい品質を誇りますが、作られるお茶の特徴には違いがあります。


京都は長い歴史の中で、抹茶、煎茶、玉露といった多様なお茶が生まれてきました。京都のお茶として有名な玉露は、手間と時間がかかる製造過程を経ています。一方で、日常茶飯事という言葉が示すように、静岡のお茶は生産量の観点で日本一を誇ります。静岡のお茶の種類は少ないものの、豊富な生産量で全国に供給されています。


こうした背景から様々な種類のお茶を提供しながらも生産量という観点では大幅な増産は難しい京都と、日本全国に十分な量のお茶を供給する静岡は、いずれも日本茶の発展において必要不可欠な存在だと言えるでしょう。

流芳園オススメの玉露の紹介

日本の茶文化を支える茶農家は、伝統を守りながらも新しい技術やインスピレーションを取り入れて進化し続けています。その魅力は計り知れません。これからも茶農家の努力に注目し、日本の茶文化を共に楽しみましょう。本日ご紹介する商品は、手間暇を惜しまずに作られた京都産の玉露です。被覆栽培という独特の工程を経て生まれる京都ならではのお茶から、茶農家の情熱と努力を感じていただければ幸いです。

秘園の露(ひえんのつゆ)

流芳園の秘園の露

丁寧に茶葉を手摘みすることで生まれた、
柔らかみのある舌触りと上品な旨味が特徴。
うっすらと乳白の濁りが感じられる水色は、
濃厚な旨味が凝縮されたもので玉露本来の深い甘みと余韻を感じていただけます。

茶種:玉露
料金:3,240円 / 80g(税込)

秘園の露の購入はこちらから

甘露(かんろ)

流芳園の甘露

玉露本来の甘さと共に、果実のような香味がしっかりと口の中で感じられます。
また、玉露の芯の部分を贅沢に使用することで、
上品な香りと柔らかみのあるコクを合わせ持った贅沢な玉露となっています。

茶種:玉露
料金:2,160円 / 80g(税込)

甘露の購入はこちらから

玉露について更に詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。

玉露って何?特徴と美味しい淹れ方を日本茶専門店が解説!
>宇治茶の通販 京都 りゅうほうえん

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