茶師十段が仕掛ける、体験型茶文化のこれから
流芳園自体は、昔から「知る人ぞ知る」店のまま。大きく何かが変わったわけではありません。それでも最近、店や畑を訪ねてくる人がじわりと増えてきました。きっかけのひとつは「茶師十段」という肩書き。宇治・宇治田原に足を運ぶ人が増える中で、海外からのバックパッカーや、外国人を連れてくる常連さんも目に入るようになっています。今回は、茶師の立場から「なぜ日本茶は体験になるのか」「体験のゴールはどこに置くのか」を軸に、“これからの体験型茶文化”を考えてみます。
流芳園自体は、昔から「知る人ぞ知る」店のまま。大きく何かが変わったわけではありません。それでも最近、店や畑を訪ねてくる人がじわりと増えてきました。きっかけのひとつは「茶師十段」という肩書き。宇治・宇治田原に足を運ぶ人が増える中で、海外からのバックパッカーや、外国人を連れてくる常連さんも目に入るようになっています。今回は、茶師の立場から「なぜ日本茶は体験になるのか」「体験のゴールはどこに置くのか」を軸に、“これからの体験型茶文化”を考えてみます。
茶葉を摘み取る時期が「オン」だとすれば、摘み終えた後は「オフ」。そう聞くと、畑もひと息ついているように見えるかもしれません。でも実際の“オフ”は、何もしない時間ではなく、畑の状態を見続ける時間です。去年の8月の畑はこうだった。今年はこうなっている。そんなイメージを持ちながら、次の季節へ向けて畑と向き合っていきます。 今回は、茶摘み後のお茶畑で何が行われているのか、そして「風土」と「人」がどう味をつくっていくのかを、季節の流れに沿ってお話しします。
ひとつの茶碗、ひとつの急須、ひとつの空間。そこには無駄がなく、しかしどこか満たされた静けさがあります。日本の茶文化に根づく“引き算の美”は、実は建築の世界とも深い関係があります。空間を削ぎ落とし、本質だけを際立たせる——今回は、茶器と建築という視点から、「道具と空間のミニマリズム」について考えてみます。
抹茶といえば、日本を代表する伝統的なお茶。けれど、その抹茶がどのように作られ、どんな味わいの広がりを持っているかを知っている人は意外と少ないかもしれません。実は抹茶は、「碾茶(てんちゃ)」という茶葉を原料にして作られます。そしてその碾茶は、玉露とも共通する栽培工程を経て育てられた、非常に繊細な茶葉です。本記事では、第1部で“抹茶と碾茶の関係”を中心に、栽培・製造・味わいの違いを深掘りします。続く第2部では、現代の暮らしの中で親しまれる「抹茶ラテ」や、トラディショナルな茶道の抹茶、さらには今後の評価軸や可能性についてまで——「抹茶そのもの」にフォーカスして探っていきます。“碾く前のお茶”である碾茶と、“碾いた後のお茶”としての抹茶。この2つを知ることで、抹茶がもっと面白く、美味しくなるはずです。
抹茶ラテは、抹茶の香りとミルクのまろやかさが溶け合う、日本発のモダンドリンク。忙しい日々の中でほっと一息つけるこの一杯は、今やロンドン、ニューヨーク、メルボルンなど世界中のカフェで愛される存在になりました。けれど、抹茶ラテの人気の背景には、「本来の抹茶の魅力をもっと知りたい」という気持ちも隠れているのではないでしょうか。この記事では、抹茶ラテがなぜ人々を惹きつけるのか、そしてその先にある“伝統的な抹茶の味わい”について、りゅうほうえんの視点からお話しします。
列車の窓から流れる風景をぼんやり眺めながら、手元にあるお茶をひと口すする——そんな静かな旅のひとときを味わったことはありますか?ローカル鉄道には、時間の流れを少しだけゆるめてくれる魔法があり、そこにお茶という相棒が加わることで、より豊かな“風景の記憶”が心に残ります。今回は、お茶とローカル鉄道が出会う「駅茶(えきちゃ)」の旅の魅力についてご紹介します。
宇治田原町からは、初めてとなる全国 茶師 十段位が誕生しました。 宇治茶の産地である京都府内では、2人目の快挙。
毎日お茶に囲まれて暮らしていると、「オフの日も飲むんですか?」と聞かれることがあります。正直なところ、お茶は私にとって“休む”対象ではなく、“自然にそこにある”存在です。今回は、茶師としての味覚との付き合い方や、私生活の中でのお茶との距離感について、少しお話ししてみようと思います。
春巻きのパリッとした食感と香ばしい香りは、食卓に彩りと満足感を与えてくれます。しかし、油で揚げた春巻きは、時に後味が重く感じられることもあります。そんなときにおすすめしたいのが“お茶”。お茶の香りや渋味が、春巻きの油っこさを軽やかにし、素材の味を引き立てます。今回は、春巻きとお茶の組み合わせの魅力や楽しみ方を探っていきます。
冷房の効いた部屋にいても、どこか「夏」を感じる瞬間があります。 蝉の声、風鈴の音、そして、冷たいお茶をすっと口に含んだとき—— そんな夏の風物詩のように、“お中元”という文化にも、季節と人をつなぐ力が込められています。 今年の夏のご挨拶には、記憶に残る一杯を贈ってみませんか?